2015年3月3日火曜日

日本マクドナルドの記者会見-ネット時代のリスクマネジメント勉強会:第2回報告


ネット時代のリスクマネジメント勉強会:第2回は、昨年中国の委託先工場での賞味期限切れ鶏肉使用に始まり、今年に入って相次いで異物混入が発覚した日本マクドナルドを取り上げました。
第1回のペヤングの異物混入の際には、まるか食品は記者会見を行いませんでした。そのため、ネット上には虫の姿が見える写真ばかりが拡散されています。しかし、日本マクドナルドでは、都度記者会見を開いて謝罪および説明を行っているために、その会見時の動画が多数アップされています。第2回目は、記者会見の動画を題材に議論を進めました。
併せて、上場企業のため、決算資料や売上推移などのIR情報もWEB上で公開しています。それらのデータと一般社団法人日本フードサービス協会が公開している外食産業動向のデータとを比較しながら、問題の本質を探りました。

●業績悪化は、事件前から既に始まっていた


まず、この1年の全体的な振り返りの後、売上推移、株価の推移などと重ねながら、事故の影響を考えました。メディアでは「中国工場の事件の影響で」と枕がつくことが多いのですが、これらを見ると、業績悪化の傾向はそれ以前に既に見て取れます。業績が悪化しているところに事件が起きて、更に客離れを加速させたと見る方が自然なようです。むしろ、株主に対しては業績悪化の理由は中ではなく外にあったと説明できる,良い材料になったとも言えます。

続いて、記者会見の動画を見ながらの討議。特に、通常のニュース番組では記者会見が行われたことは伝えても、その後の質疑応答の内容まで伝えることはありません(新聞ではたまにありますが)。
特に、ニコニコ動画で生中継される記者会見は動画(中継)を生で見ている人がその場で様々な事をTwitterのようにつぶやき投稿しますので、会見での発言がどう受け止められているのかがリアルタイムでわかります。1月7日の謝罪会見は、視聴者の数が9万人を超えていて、記者の質問内容にまで鋭い突っ込みをいれるコメントが、たくさん画面を流れています。ニコニコ動画の視聴者にとっては、記者の質問さえも評価・批判の対象になり、時として会見者よりもネット上で実名で非難されることにもなるのです。


●サラ・カサノバ社長が7月にきちんと謝罪をしていれば


私も、アメリカの企業を始め外資系企業の日本法人のクライアント様とお仕事をさせていただくことがありますが、長期的な視点よりも今期の数字を重視する傾向があります。特にアメリカの企業の場合は四半期毎の数字を重視した議論になります。そして、よく言われる訴訟社会のために、「謝罪=非を認めた」事になるという意識が強く、事件や事故後の会見でも謝罪から入ることを拒む傾向があります。2006年、シンドラーエレベータ社のエレベーター事故の記者会見の際にも、ケン・スミス社長は謝罪をしなかったことから多くの批判を浴びました(後に引責辞任)。

昨年7月、中国工場の事件後、サラ・カサノヴバ社長はシンドラーエレベータのスミス社長と同じ過ちを犯しました。 「中国の工場(の悪意を持った数人)の犯罪」として、日本マクドナルドは被害者だという立場で会見(↑)しました。具体的な対応策の説明は有りましたが、頭を下げての謝罪はありませんでした。消費者にとっては中国の工場であろうとアメリカの工場で製造していようと、マクドナルドの商品だからと安心して口にしているのですから、「最終的にはマクドナルドの責任」です。この会見から、消費者の目も、マスコミの態度も変わりました。本来であれば、大スポンサーの日本マクドナルドですから、そうそう批判的な報道もできないものですが、消費者無視の姿勢には批判的にならざるをえませんでした。
※勉強会ではこの動画(↑)は見ていません。全部で1時間半(うち、質疑応答が後半1時間)の会見全録です。「騙された」発言は、質疑応答の一番最後の質問、「カサノバ社長は被害者だという認識なのでしょうか」との問いに対してのものでした。この会見の最後の3分で言質を取られたことになります。
最後の最後で、クォータブル(引用)コメント (QUOTABLE COMMENT)を与えることになってしまったのでした。猪瀬前知事の不適切発言も、席を立とうとしたときの最後の質問に対して出た言葉でした。

今年、1月7日の異物混入の記者会見でも、カサノバ社長は海外からの帰国途中ということで出席しませんでした。結局、混入していた「青い異物」も「歯」も、何処でどうして混入したのかはわからないまま(分析の結果は、工場や店舗での製造時に混入した可能性は限りなく低い)となりました。単なる愉快犯だった可能性もあります。それだけに初動の対応の誤りが風評被害を拡大する結果となったと言えます。

2月の決算発表では、7月の時とは別人のようなカサノバ社長の会見でした。ヘアスタイルも服装も、メガネさえも変えて臨んでいます。冒頭、深く頭を下げての謝罪からスタートしました。
質疑応答も、事前に十分に準備されていたことが見て取れます。決算発表会見でありながら、危機対策プロジェクトのリーダーも同席してのものでした。
昨年7月の時点で、このような会見がもたれていれば、少なくとも風評の影響は小さくできたのではないでしょうか。



最後に、来年日本に進出すると発表があった、マックキラーと言われるシェイク・シャックを、日本マクドナルドはどのように迎え撃つのか、どうすべきかを議論して終了となりました。


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2015年2月16日月曜日

ネット時代のリスクマネジメント想像会:日本マクドナルド

第2回テーマは 
日本マクドナルドの過ちと業績回復に向けた取組

昨年、中国の委託工場での衝撃的な事件から業績低迷が続いているマクドナルド。年が明けて心機一転というタイミングで、新年早々に異物混入騒ぎでまたも謝罪会見を実施しました。
先日、2014年12月期の決算短信(11年ぶりの赤字)を発表して、一連の騒ぎは話題に上らなくなってきました。しかし、さまざまな施策が実行に移されているようです。日本マクドナルドとマスメディアの対応・反応について、マーケティングの視点からもその戦略について考えてみたいと思います。



2月17日、マックキラーとも言われる 「シェイク・シャック」が来年日本上陸も伝えられました。マクドナルドはどう迎え撃つのか、も考えてみたいと思います。

日時:2月26日(木)19:00~20:30 その後は軽くお酒を飲みながら
参加:1000円
会場:ブライト・ウェイ福岡事務所


参加希望のご連絡は、
Facebook 勉強会案内

ブライト・ウェイホームページ お問い合わせフォーム  

などからご連絡ください。



●勉強会趣旨


昨年も企業不祥事や食品偽装・異物混入などで多くの謝罪会見が行われ、企業からの発表がありました。しかし、その対応や会見時の発言などを巡り更に信頼を損ねる事になった事例が多くあります。

背景にはSNSとスマホの普及があります。情報の伝達スピードはほぼリアルタイムとなり、伝わる情報量も画像だけでなく音声や動画も伴い格段に大きく詳細になっています。3年前とは要求される対応のスピードも内容も大きく変わっています。

我々コンサルタントは守秘義務も有り、個別クライアント様の事例などを口外することができません。セミナーを開催しても一般的に知られている事例を元にお話しせざるをえません。それなら、直近の事例をテーマに参加型の勉強会をする方が興味も沸くし、具体的な事例と対応を突き詰めて議論できるので参加者の実になるでしょう。

少人数(当面は最大8人程度)での議論を中心とした勉強会とします。
今求められるのは、知力ではなく個々人の「想像力」です

2015年2月2日月曜日

SKYMARK AIRLINESの話をしましょう

とうとう乗る機会のないままに運行を停止したA330
スカイマーク が、民事再生法の適応申請をしました。負債総額は約710億円。運行路線の縮小とA330の運行休止を柱に、事業の立て直しを目指すようです。

ところで、スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)さんとは、2年ほどご一緒させていただきました。今回の破綻の報道を受けて残念な気持ちで一杯です。是非復活して欲しいと思います。 この機会に私が知るSKYMARK AIRLINESの事を整理してみようと思います(もちろん、守秘義務もありますので限られた情報ですが)。

SKYMARKの星は、はくちょう座から


スカイマークエアラインズは、規制緩和により1996年、当時のエイチ・アイ・エス澤田社長らの出資により設立され、1998年に羽田 - 福岡線で運航を開始しました。普通運賃をJAL・ANAの半額に抑え(確か記憶では13700円だったような。その後徐々に値上げ)、それに対抗する形で様々な割引運賃が産まれました。おかげで私も羽田-福岡間の移動コストがずいぶん抑えられるようになりました。
正規航空運賃を安く抑えるために、FA(フライトアテンダント)が機内清掃(今のLCCでは当たり前になっていますが、当時は画期的)をする事で人件費を削減したり、座席数を増やす(通常B767の座席は、2-3-2の横7列を2-4-2の8列に。しかし3号機以降は通常のシートピッチに)ことで1フライト当たりの収益確保の工夫をしていました。また、Yahoo!やDirecTVなどの機体広告を始め、機内の備品にも広告を入れるなどで運賃収入以外にも収入の道を探っていました。
2004年3月搭乗時のシグナスクラス機内食
一方で、シグナスクラス(プレミアムクラスに相当)では、国内線では初めてとなる温かい食事を提供したり、機内エンタテイメントプログラムや機内誌もあり、サービス面ではJALやANAと同等のフルサービスを目指しました。
私がお手伝いをさせていただいたのは、路線拡大を始めた2002年~2004年3月。経営が西久保社長に引き継がれるまでの井出社長、井上社長の時の2年弱の間です。
今、ウィキペディアを見ても、この当時のことはほとんど触れられていません。就航3年を過ぎて、座席が狭い(というイメージ)や運行便数の少なさなどから、JAL・ANAと比べるとブランドイメージが希薄で、ただ単に安いだけの航空会社になろうとしているところでした。

ところで、SKYMARKの星ですが、あれは何を表しているかご存じでしょうか?もともとは「はくちょう座」から来ているのです。就航当時の尾翼には、青地にはくちょう座をイメージしたマークが描かれていました。「シグナスクラス」のシグナスは、「はくちょう座」のことです。そして、SKYMARK AIRLINESが運行開始した当初、クービー(空美)というキャラクターがいました。そう、「みにくいアヒルの子」です。スカイマークエアラインズは、JALやANAといった世界に羽ばたく鶴やダビンチのヘリコプターから見れば「みにくいアヒルの子」に過ぎないけれど、いつかは白鳥になって世界に羽ばたくのだと、自らの道程・目標をその社名やシンボルマーク・キャラクターに込めていたのです。
白鳥を目指していたので、運賃は安くても(機内での)フルサービスにこだわっていました。

安くても充実した空の旅へのこだわり


私のミッションは「安いだけ」ではなく、「安くても充実した空の旅が楽しめる」航空会社を目指し、イメージアップ・認知向上と搭乗率の改善に向けたコミュニケーション面からのお手伝いでした。
まず、ターゲットセグメント、コミュニケーションワードの設定からスタートです。
何度もスカイマークに乗り、お客様を観察すると、JAL・ANAが圧倒的にビジネスマン、スーツのお客様が多いのに対し、若い人や家族連れのカジュアルな服装のお客様が中心でした。そのためか、機内の雰囲気は明るく、幸せな雰囲気です。ほとんどは自分のお金でチケットを購入して(選んで)搭乗していただいているお客様です。
当時のキャッチコピー「空をもっとカジュアルに」そのままです。
FAや地上職員の制服が黄色だったこともあり、当時のクリエイターさんからの提案でもあった「幸せの黄色いエアライン」をコンセプトワードとして全体見直しにとりかかりました。まず、広告宣伝素材は黄色をベースに段階的に移行していきました。羽田空港モノレールのホームの柱巻きやポスター、印刷物は、明るい黄色がベースとなり、JALの赤、ANAの青に対してSKYは黄色をイメージカラーとして定着を目指しました。
次に、エンタテイメントサービスの充実と機内誌の見直しです。しかし、コストアップになってはなりません。
機内誌は、「幸せを運ぶエアライン」に相応しいものにと、「Smile makes Smile」という誌名としました。奇しくも、SKYMARK AIRLINESの中に「Smile」 が隠れていました。編集については長年携わった隠れた本業です。空の旅、飛行機に関する読み物やトリビア的な情報に加え、読み切りの短編小説、そしてちょ うど鹿児島や徳島、ソウルなどに路線を広げていくタイミングだったこともあり、就航先の情報も充実させました。機内で読まれる(あるいは持ち帰られる)充 実した誌面とすることで、広告出稿価値を高め、便数・路線数の拡大(部数拡大)のタイミングと営業スタッフの頑張りもあり制作費を広告収入でほぼ賄えるよ うになりました。

「Smile makes Smile」は、機内誌の誌名だけでなく、ポスターや機体にももう一つのキャッチフレーズ・シンボルとしても使われるようになりました。
一方で、FAのサービスも大手に負けないようなサービスをと、大手航空会社の客室乗務員OBによるサービス訓練やマニュアル整備もすすめていました。

音楽プログラムは新人発掘と発表の場に


大手航空会社では、機内プログラムで音楽や落語を流しています。機内で音楽を流すとJASRACに音楽著作権使用料を支払わなければならないのですが、これが驚くほど高いのです。JASRACで機種ごとに1か月の利用料を決めてあり、所有機材数をかけて計算します。 そこで、JASRACが管理していない、インディーズやデビュー前アーティストの楽曲でプログラムを組みました。放送局やライブハウスとコラボし、機内を新人発掘プログラム・発表の場と位置づけたのです。
他にも、コストをかけずに機内サービスを充実させるために、機内を商品サンプリングの場として希望するお客様に商品サンプルを配ったり、様々なアイデアを実行に移しました。

幻となったキャラクター


「幸せの黄色いエアライン」というコンセプトでコミュニケーション・サービスプログラムを見直す過程で、見直すべき事がもう一つ出てきました。「クービー」です。
就航時は「みにくいアヒルの子」でしたが、就航から3年も経てば、白鳥にはなっていなくても若鳥くらいにはなっているだろう、と。「クービー」のキャラクターイメージと現実との間にギャップが生じていたのです。この頃は、「クービー」が印刷物や広告宣伝素材に登場することは無くなっていました(機内ビジョンの案内に一部登場)。
そこで、成長して青年になったクービーを新たなキャラクターとして設定してはということになりました。人間で言えば18歳ほどで正義感が強く無鉄砲。曲がったことが嫌いで、慣習やしきたりにとらわれない、やらずに諦めること、肩書きに屈することが大嫌い……という設定。
若手のイラストレーターにコンペへの参加を呼びかけ、多くの応募をいただき選考までは進んだのですが、そうこうしているうちに社長交代や体制変更などで決定が先送りとなり、日の目を見ないまま幻となってしまいました。

そして経営は西久保社長へ


客席数も増やして国際線でも就航させることを前提に採用したB767は、平日のビジネス利用客を取り込めず、搭乗率がなかなか上がりません。債務超過に陥りそうになったところに西久保社長が30億円を個人で出資し筆頭株主となり、2004年に社長に就任しました。
大胆な改革を進め、機材をB767からB737に小型化し、整備や運航コストを下げつつ搭乗率を上げていきました。その過程で、機内サービスの簡素化や業務の効率化を進め、機内誌も廃止しました(後にSKYMARKとして復活)。徹底した効率化で、念願の黒字に転換しました。
しかし……
その後のことは、この1週間ほどで様々に報じられているとおりでしょうし、私はすでに一利用者でしかありません。


こうして振り返ると、西久保氏は幻となった青年クービーそのものだったのかもしれません。航空業界の慣習やしきたりに囚われず改革を進め、時に物議を醸しながらも前に進んでいきました。
今回の破綻からは必ず復活すると信じていますが、おとなしいスカイマークになることのないよう願うばかりです。





2015年1月31日土曜日

「労働」の「労」は「つとめる」なのか「いたわる」なのか?

羽田空港に着いた途端、母から携帯に着信。
帰宅時刻の確認かと思ったら、従姉妹がくも膜下出血で急死したことを報せる電話でした。

「平穏な日常は永遠には続かない」ことを、改めてかみしめます。そんな想定外で悲しみと疲れの2日間を振り返りながら、WBSのホワイトカラーエグゼンプションについての議論を見ていて、ふと思った事。

「労働」

普通に漢字を訓読みで分解すると「ほねおりはたらく」、「つかれてはたらく」。
しかし「ねぎらいはたらく」「いたわりはたらく」とも読めます。

でも、労と働の間にレ点を入れて漢文読み?にすると、
「はたらきをねぎらう」
「はたらきをいたわる」

労働時間や労働者、労働条件に労働協定……
「労働」にまつわる言葉は多いけれど、「労」をどう読むか?
「ほねおる」「つかれる」のかそれとも「ねぎらう」のか「いたわる」のか。
例えば「労働協定」の意味もまったく違ってきます。

経営者が「労働」の「労」をどうとらえるのかで、従業員の未来もその会社の未来も変わってしまうのではないでしょうか。
働く事だけでなく、同様に子育てや介護の現場も。

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2015年1月25日日曜日

ネット時代のリスクマネジメント勉強会(第1回報告)

昨年も企業不祥事や食品偽装・異物混入などで多くの謝罪会見が行われ、企業からの発表がありました。しかし、その対応や会見時の発言などを巡り更に信頼を損ねる事になった事例が多くあります。
年初から日本マクドナルドが、またしてもチキンナゲットでの異物混入で謝罪会見を実施しましたが、その会見もネットでは様々に批判され、やぶ蛇とも言える結果となっています。


我々コンサルタントは守秘義務も有り、個別クライアント様の事例などを口外することができません。セミナーを開催しても一般的に知られている事例を元にお話しせざるをえません。そこで、直近の事例をテーマに参加型の勉強会をする方が興味も沸くし、具体的な事例と対応を突き詰めて議論できるので参加者の実になるのではと、定期的な勉強会ネット時代のリスクマネジメント想像会を実施することにしました。

少人数(当面は最大8人程度)での議論(その時どきの担当者や経営者、会見者の状況や心情を想像する)を中心とした勉強会です。クライシス(危機)発生時に求められるのは、知力ではなく個々人の「想像力」だからです
 


スマホとSNSの普及が変えた、情報の量とスピード


 背景にはSNSとスマホの普及があります。情報の伝達スピードはほぼリアルタイムとなり、伝わる情報もテキストや画像だけでなく音声や動画も伴い、詳細になっています。スマホ・SNSが普及する以前の3年前とは要求される対応のスピードも内容も大きく変わっています。
第一報を受け取ってから、どれだけ漏れなく想像力を発揮できるかが、連絡するべき先や対処方法を変えてしまいます。

第1回目のテーマは 
ペヤングの対応はどこが間違っていたのか?

ペヤングの製造販売元のまるか食品は1匹の虫混入で、工場停止・数十億円とも言われる設備刷新まですることになりました。第一報を受け取ったのは誰で、その人は何を考えてどう行動したのか?からスタートします。ペヤングの数日後、同様にパスタから虫が出た日清食品は発表後間もなく沈静化して話題にならなくなったのとは対照的です。
群馬県の優良企業”まるか食品”の事例は、福岡の企業にとっても参考にするべき事は多いのではないかとの思いから、第一回のテーマとしました。

当日は、ペヤングの異物(虫)混入発生からを時系列で追いながら、被害者(購入者)とまるか食品のやりとりとそれぞれの行動・思考を想像しながら進めました。大まかに振り返ると、

12月2日 購入者が虫が入ったペヤングを発見、Twitterに投稿

      保健所とまるか食品に連絡
12月3日 保健所とまるか食品から担当者が被害者宅を訪問
      新聞等で報道
12月4日 まるか食品 お詫び文掲載
  ↓   この間、NET上ではまるか食品、被害者双方への誹謗中傷などが続く
12月11日 2つの工場とも生産休止、全商品回収

勉強会では、ネット上の書き込みや(現在は削除されている12月4日のお詫び文含め)お詫び文、YouTubeにアップされているまとめ動画なども検証しました。
そして、それぞれのタイミングでは、誰が何を考え、決定していったのか?
その結果、どの範囲にまで、どんな影響が及んだのか?

この勉強会では、セミナーなど大人数では話せないような、あるいはこれまでに私が対応したり相談を受けた現場の状況なども具体的に紹介しながら現場を想像し、情報共有ができたはずです。

メディアで報道されている事の裏側や投稿する人の心理、それを受け止める企業担当者の心理やスキルと報道に接する人の捉え方を想像しながらの「想像会」となりました。
次回(2月)、何をテーマにするか(どんな事件が起こっているか)楽しみです。 


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