2019年9月4日水曜日

10月1日、消費税増税への準備は進んでいますか?

10月1日の消費税増税は計画通り実施されそうです。それに備えて流通・小売りの現場ではレジの対応や表示替えの準備などに追われています。
当社ブライト・ウェイはWEBの制作会社ではありませんが、ECサイトの運用コーディネートやマネジメント・管理、コンサル先からの要請によるサイトの運用管理なども複数お受けしています。
ECサイトの場合は消費税の変更に伴う作業が膨大になることはあらかじめ予想が付くので、各社様共に早くから準備を始めて既に改変作業にかかっています。しかし、今回の増税は複雑で様々な混乱が予想されます。

軽減税率制度への対応には準備が必要です!(リーフレット)

食品ECサイトでも軽減税率が適用されないものも



食品のECサイトは基本的に軽減税率(8%)対象ですので、大きな変更は必要ないような気がしますが、なかなかそう簡単ではありません。みりんや料理酒も酒税法で規定する酒類に該当すれば標準税率(10%)となります。食品であってもカタログギフトの販売も軽減税率対象とはなりません。詳しくは↓のPDFをダウンロードください。

消費税の軽減税率制度に関するQ&A - 国税庁

食品ECサイトでも、食品でない物も販売していればそれは標準税率となりますし、有料オプション(贈答用の包装など)や送料などは標準税率10%の適用となり、サイト内に軽減税率と標準税率が混在し処理も複雑になります。単純に一律の消費税率適用というわけにはいきません。決済時には、標準税率のものと軽減税率の物とは分け、それぞれの消費税を表示しなければならないため、確認画面も領収書も従来のシステムでは対応できないところがほとんどではないでしょうか。
軽減税率制度への対応には準備が必要です!(リーフレット) より
 

意外なところに見落としも


また、ASPを使っていても、EC-CUBEなどのオープンソースをベースにしていても、システムで対応しないカスタマイズのページが存在しているはずです。ランディングページやブランドを紹介するページなど、システムで消費税を変更してもhtmlで普通に作成したページには反映されません。そういうページの見落としは意外と多いのです。

例えば税込み○千円以上送料無料などとしていた場合そのままの金額で問題ないかとか、「特定商取引法に基づく表記」のページに送料などの金額表記が無いか、動画で商品紹介をしている中に金額が入っていないかなど、細かなところで変更の必要な場所が見つかります。

個別のサイトごとで事情は違いますが、まずは自社のサイトで見落としが無いかを今一度ご確認ください。




2019年9月1日日曜日

美術館のギャラリーツアー参加は、VTSやアートマネジメント研修のプレ体験に

近年、今後求められるビジネススキルとして、アメリカを中心にデザイン・クリエイティブ思考があげられるようになってきました。
今年6月にはNHKの「おはよう日本」でも特集されています。

ビジネスに求められる“アート”


ビジネスの課題解決にロジカルな思考だけでなく、アート的な感性や視点・発想力を取り入れ、全体をフラットかつ客観的に捉え独自の視点で創造的に解決する力が求められているというのです。ビジュアルシンキングストラテジー(Visual Thinking Strategy/VTS)アートマネジメント研修などで検索すると、多くの研修プログラムが見つかります。
また、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」』やビジネスの限界はアートで超えろ!』などの本も注目されています。


実は、上記「おはよう日本」の冒頭にも登場し、ビジネスの限界はアートで超えろ!』の著者である 増村 岳史さんは、リクルート時代に一緒に仕事をしていた同僚(宣伝部でケイコとマナブ担当)でもあります。今はこの分野の第一人者になっていたので驚きました。

身近にある本物のアート


さて、それでは普段から美術・アートに触れる機会が無い、感心がない人が本を読めばアート的な感性や視点・発想力が身につくかというとそう簡単ではありません。研修を受講すればその気になるかもしれませんが、職場に戻って直ぐに生かせるかも疑問です。
それは、そもそも本物のアートに触れた記憶や経験の少なさにもよります。何事もやはり本物に触れることは重要です。世界のエリートは美意識を身につけるためにアートスクールや美術大学に通うことも珍しくないと言います。アートの価値・見方が理解できないのでは、感性も視点も発想も薄っぺらなものになりかねません。ハリウッド映画にも、美術館や美術品を題材にしたり美術館が重要な場面に使われているものは珍しくありません。それだけ、美術館やアートが身近にあり、価値のある物として認識されているということでしょう。
福岡市美術館 リニューアルで大濠公園に向けたアプローチを新設

広報のお手伝いをさせていただいている、市民にも身近な大濠公園内にある福岡市美術館は、黒田家ゆかりの古美術品からダリやミロ、シャガール、バスキアなど近現代の著名な作家の代表的な作品まで、約16000点もの所蔵品を有し最高の環境で展示しています。コレクション展の観覧料は一般でも200円中学生以下は無料です。わずか200円で国内有数のコレクションを間近に見ることができるのです。コレクションをじっくり鑑賞すれば、優に2時間は必要です。

手軽に「アートの見方」に触れる


福岡市美術館では、毎日11時と14時からるボランティアによるギャラリーツアーを実施しています。観覧券があれば参加は無料です。

私は、先日このギャラリーツアーに参加しました。約40分のツアーは解説付きで3つの作品に向き合うのですが、これはまさにVTSやアートマネジメント研修に通じる体験です。目の前にある一つのアート作品に、10分間以上向かい合い様々な思考を巡らせるのです。普通に美術館や展覧会に足を運び、一つのアートと10分間向き合うことはなかなか無いと思います。一人ではなく複数の参加者がいて10分もの時間一つの作品に向かい意見を交換しあえば、見えなかった事や見ようとしなかったことも見えてきます。
わずか200円で本物のアート(仮に市場で取引されれば数億円になるような作品は少なくありません)と向き合い、高額な研修にも似た体験ができるギャラリーツアー。市内の企業であれば、福岡市美術館での1時間を確保するのはそれほど難しいことではないと思います。費用は一人あたりたったの200円(+交通費)なのですから、課などのグループ単位で参加してみると良いのではないでしょうか。

企業でなくとも、個人で参加するのもおおいにオススメします。個人的には、ミロの「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聴いている踊り子」の解説の回に次回参加したいと思っています。あの作品はどういう風に見るのか?

ギャラリーツアーの当日の解説作品は、福岡市美術館のTwitterでtweetされています。
事前に知りたい場合には、福岡市美術館ウェブサイトのお問い合わせフォームで問い合わせることも可能ですが、直前/当日に変更となることもありますので、予定しなかった作品と出会うのも一つの楽しみ位に思って参加してみてはいかがでしょうか?

ギャラリーツアー、ビジネスマンにもオススメです。