2019年2月12日火曜日

くら寿司のバイトテロへの対応は、果たして適切か?

ここ数日、次々と発覚し炎上するSNS上にアップされた不適切動画。すき家、ファミリーマート、セブンイレブン、くら寿司、バーミヤン、ビッグエコー……
「バイトテロ」や「バカッター」で検索すると、まとめ動画がいくつも作られてアップされています。テレビで放映されるときには顔にモザイクがかけられて個人を特定できないよう配慮されてもいますが、まとめ動画はそのまま。誰がやっているのかすぐにわかってしまいます。
当然、どのお店のどの従業員かはすぐに特定されるわけです。
そして、ついにくら寿司は不適切な行為を働いた従業員を解雇した上で、刑事・民事で法的措置の準備に入ったと発表しました。
2月6日 当社従業員による不適切な行為とお詫びについて
2月8日 くら寿司守口店における不適切行動をとった従業員2名について

被害者は誰か?


一連の動画騒動で、「バカッター」、「バイトテロ」に対しては厳しい対応を取るべきだとの意見や主張も多く観られるようになりました。しかし、過去に企業の業績に大きな影響を与えるに至ったトラブルを見ると、自分たち(企業)は被害者だという立場で記者会見を開いた企業はその後に再び謝罪会見や新たな改善措置を発表することになります。

マクドナルド、ベネッセも事件発生直後の会見では、自社は被害者だという立場でしたが、批判を浴びてその後に改めて訂正をしています。現在まさに渦中のレオパレスも、昨年5月の会見では下請けのミスだとして自社の非を認めませんでした。

くら寿司はバイトテロの被害者ではあるけれども、本当の被害者はくら寿司に食事に来ているお客様です。動画ではゴミ箱に一度捨てた魚の切り身を再び取り出し、まな板にのせています。動画に映っていた魚は捨ててお客様には提供されていないとされていますが、動画にそれを証明する映像はありません。あんな馬鹿なことをしておいて、本当に提供せずに捨てたの?と疑問に思うのが普通です。発表と違って「もったいないので洗って使いました」と答えていた可能性もあります。
この動画を見た常連のお客様や、当該の店舗で食事をしたお客様は「ひょっとしたらあの魚を口にしているかもしれない」と不安に思っているかもしれません。一組のバイトテロを追求して反省させたとしても、お客様の不安がなくなるわけではありません。

もちろん、再発を防ぐために今回の当事者へは厳しい措置を執ることは必要ですし、雇用契約や教育プログラム、業務遂行時に持ち込める私物の制限などの見直しも当然必要です。
しかし、くら寿司が今するべきは、疑問と不安を払拭すること、お客様を安心させること。お客様が再び安心して足を運べるようになるための策を必死で考え出すことです。今回のくら寿司の元従業員への厳しい対応は、報道でもネットでも話題になっています。
本来ならば、もっと前向きな改善策の発表で話題になるべきだと思うのです。



2019年2月1日金曜日

AppleがiPhoneの低価格エントリーモデルを出すべき理由

今年に入り、Appleの業績不振が経済ニュースで取り上げられています。 例えば、1月30日の日経新聞では
アップル、中国発のスマホ不振 19年も減収避けられず
とする記事で、2018年10~12月期決算で売上高が前年同期比5%減、純利益は0.5%減と伝えています。不振の原因はiPhoneの落ち込み。売上高は15%減少し、売上高全体に占めるiPhoneの比率は69.2%から62%へと低下しています。
同じく日経新聞の同日のこちらの記事「アップル、次の成長手探り 脱・iPhone依存なるか」では、
米調査会社のカナリスによるとアップルの中国シェアが16年以降、9%で足踏みを続けるのと対照的に、中国の華為技術(ファーウェイ)は18年の中国シェアを3年前の約2倍の27%まで伸ばした。
と指摘しています。また、
「中国の電子部品メーカーが実力を上げたことでiPhoneと同等以上の性能を半値以下で提供できるようになった」(IHSの早瀬宏シニアディレクター)
ともあります。
AppleはiPhone6以降、利益率を重視しての戦略転換で大型化高価格化に舵を切り、唯一残っていた4インチモデルのSEも昨年9月で生産・販売を終了しています。SEは基本性能はしっかりと押さえ小型であるだけでなく、3万円台からと購入しやすい価格のエントリーモデルとして人気がありました。現行機種で言えばiPhone8の約半額、最高級機種Xsの512GBモデルだとなんと税別164,800円で、SEが4台も買えてしまいます。

スマ-トフォン市場は成熟期にさしかかり、ここのところ劇的なイノベーションも目新しい機能も追加されず、マーケットも飽和感があります。このような状況下で2つのことが同時に起こっています。
1つめは低価格化です。上の指摘のように、iPhoneと同等以上の性能のスマートフォンを半値以下で提供するメーカーが現れています。
2つめは買い換えサイクルの長期化です。新製品が出ても見た目はどれも同じようなもので、機能や性能も大して変わらなければ、買い換えるメリットはありません。

順調に伸びるサービス事業


いま、Appleはハードメーカーからサービス主体の会社に変わろうとしています。ターゲットと進め方は違いますが、IBMがたどっている道です。
Appleのサービス事業の本格スタートは音楽配信事業でしょう。

AppleはiPodを開発・発売し、大量の楽曲を小さなハードに納めて持ち歩けるようにしました。この段階では、Walkmanが楽曲の記憶メディアをカセット→CD→MDに変えてきた延長に過ぎません。カセットやMDだと、厳選したお気に入りの1枚をセットし、予備に数本(合計でも数十曲)持ち歩くのが限界でしたが、iPodは持ち運べる楽曲の数が桁違い、およそ100倍に増えました。そうなるとユーザーはその容量を満たすだけの楽曲が欲しくなります。そこでAppleはNETを介して音楽を購入(ダウンロード)できるiTunes Music Storeをスタート。1曲わずか99セントです。日本では1曲150円からという価格でスタートしました。
パソコンにiTunesをダウンロードし、そこから楽曲を購入する仕組みで、PCとiPodを繋いでデータを移します。iTunesはWindowsにも提供されたことで、Macユーザーに限らず音楽好きに広く行き渡りました。iPodは、小さなNanoやShuffle(今でも私のお気に入りです)、Touchと商品を展開し大プームとなり、ミュージシャンの楽曲の提供もCDからNET配信へとだんだんとシフトしていきます。後にiTunes Music Storeでは、動画やゲームもダウンロードできるようになりミュージックビデオも配信されるようになりました。そして、定額制で音楽聴き放題Apple Musicもスタートしました。

音楽再生機能も持ったiPhoneの登場でiPodは実質無くなって(iPod touchが唯一ラインナップされていますが、電話機能を外したiPhoneともいえます)しまいましたが、Appleの音楽配信関連ビジネスの売り上げはiPhoneの販売拡大とともにその後も順調に伸びています。
AppleはiPhoneをキーデバイスとし、音楽配信に続きapp storeicroudApple Payといったサービスを次々と展開し、いまやサービス事業で大きな利益を上げるようになっています。

米アップル、10─12月期はサービス事業好調 株価6%高
Appleが2018年10~12月期決算発表を行った日、iPhoneの売り上げは不振でも時間外取引で株価は6%も上昇しました。上昇の要因の一つが、サービス事業の堅調な伸びでした。

iPhoneの利用者を増やすことがカギ


アンドロイド陣営では、GoogleがAppleと同じような音楽配信、アプリ販売サービスを提供していますし、中国ではテンセントミュージックなどが独自の音楽配信事業をスタートしています。テンセントミュージックのアクティブユーザー数は7億人を超えると言われています。

Appleがサービス事業を伸ばすためには、そのサービスを利用できるデバイスの普及が必要です。 iTunesはWindowsマシンでもダウンロードして利用できますが、そこでダウンロードした楽曲や動画をPC以外の端末でシームレスに楽しむためには、iPodやiPhoneが必要になります。今後もAppleがサービス事業で売り上げ・利益を伸ばすには、サービスを利用するための端末(iPhone)の普及が重要になってきます。iPhoneの売り上げよりも販売台数、もっと言えば実稼働しているiPhoneの台数が重要です。
一度iPhoneを手にし、Appleが提供するサービスを利用し始めるとなかなかiPhoneからアンドロイドのスマホには移れません。特に機械やデジタルな機器が苦手な層にはアンドロイドは難しいようです(逆にデジタルに明るい人だと自分仕様にカスタマイズして使いやすくします)。子どもや学生が初めてスマホを持つときに安いアンドロイドの機種からスタートすると、スマホのデータはやがてGoogleのサービスに格納され、離れられなくなり、ずっとアンドロイドの端末での機種更新になります。永く使えば使うほど、iOSとアンドロイド間での機種変更・データ移行は難しくなります。

それだけにエントリーモデルでユーザーを獲得することは重要なのです。
私もiPhoneとアンドロイドのXPERIAを所有していますが、XPERIAは限定された使い方になっています。

行き着く先は、クラウドとの通信機器


自動車や自転車が所有からシェアに移行するように、PCやスマートフォンに格納されていたデータはクラウドに移り、やがて端末はクラウドからデータを読み込むためのデバイスになるでしょう。私も、使い方は少し違いますが主要なデータはDropboxに置いて、PC本体にはできるだけデータを置かないようになりました。PCで言えばGoogleのChromebookが既にそういう存在です。

通信規格で5Gが普及すればスマートフォンだって同じように本体に持つデータは最小限(クラウドから読み込む設定程度)にして、データの保存やアプリの利用はその都度クラウドとの間で読み書きすれば事足りるようになるでしょう。そうなると、スマートフォンも使い方や場所に応じてレンタルしたりシェアしたりという利用シーンが想像されます。いや、スマートフォンである必要もなくなります。
そのときに重要なのは、どこのサービスを利用しているか。AppleかGoogleか、ひょっとしたらAmazonかもしれません。それとも別な新興のクラウドサービスなのか。

いずれにしても、スマートフォンはクラウドサービスを利用するための通信機器でしかなくなり、端末販売の売り上げ利益はいずれ意味を持たなくなるはずです。 そしてより多くの人にAppleのサービスを利用してもらうためにも。サービスの入り口であるAppleの端末を普及させることは重要です。AmazonがEchoやkindleを低価格で提供しているのも同じ理由です。

今、AppleはiPhoneの下取りセールを積極的に展開しています。エントリーモデルでなくても、下取りした中古機器がうまく市場に流れ、Appleのサービス利用者が増えることになれば将来への布石になります。

色々と書いてきましたが、4インチ画面のiPhone SEの後継機を是非市場投入して欲しいという、個人的な希望を理屈っぽく書いてみました。

注)私はApple製品はiPhone・iPodくらいしか使ったことが無く、Appleについても浅薄な知識で書いていますので、文中に認識の誤りがあればご指摘ください。



2019年1月30日水曜日

明石市泉市長だけではない、政治家は常に気をつけないとならないサウンド‐バイト(sound bite)


昨日から、明石市の泉市長の暴言・パワハラ発言(音声)が大きく取り上げられています。
「立ち退きさせてこい」「火をつけてこい」など、驚くような言葉の連続です。この音声が明らかになり、、泉市長はすぐに謝罪会見を行いました。

音声ファイルには続きが



この音声ファイルはどこかがアップしていないかと探すと神戸新聞社のサイトにありました。
【生音声】明石市長が暴言「火付けてこい」
しかし、この音声はすべてではないようです。
同じく神戸新聞社のサイトでは、書き起こし全文が掲載されています。
部下に「辞表出しても許さんぞ」「自分の家売れ」 明石市長の暴言詳報
こちらを読むと、暴言に至った背景がよくわかります。
引用すると、
「ずっと座り込んで頭下げて1週間以内に取ってこい。おまえら全員で通って取ってこい、判子。おまえら自腹切って判子押してもらえ。とにかく判子ついてもらってこい。とにかく今月中に頭下げて説得して判付いてもうてください。あと1軒だけです。ここは人が死にました。角で女性が死んで、それがきっかけでこの事業は進んでいます。そんな中でぜひご協力いただきたい、と。ほんまに何のためにやっとる工事や、安全対策でしょ。あっこの角で人が巻き込まれて死んだわけでしょ。だから拡幅するんでしょ。(担当者)2人が行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ。市民の安全のためやろ、腹立ってんのわ。何を仕事してんねん。しんどい仕事やから尊い、相手がややこしいから美しいんですよ。後回しにしてどないすんねん、一番しんどい仕事からせえよ。市民の安全のためやないか。言いたいのはそれや。そのためにしんどい仕事するんや、役所は」
  と、市民の安全のためになんとか早く前に進めたいとの思いからの暴言であったことがわかります。

今回、各局のニュースや朝の報道番組でもこの最後の部分はほとんど取り上げていません。ただ、今朝のフジテレビ「とくダネ!」では同じくこの神戸新聞の記事を全文紹介しながらのものでした。また、上に貼り付けているAbema newsでは、報道ステーションから活躍の場を移した小川アナウンサーが彼女らしく鋭く突っ込んでいます。

何者かが音声ファイルを送りつけてきて発覚


マスコミは、第一報で伝えるときに限られた尺でより刺激的な伝え方をしようと、言葉や表情を切り取ります。過去には雪印社長の「私は寝てないんだ」発言や森元首相の「あの子、大事なときには必ず転ぶ」発言などが思い出されます。

このような、見出しや音声で刺激的な部分だけを切り取って使われることはよくあります。森さんの発言も実は続き・背景があって、浅田選手をおもいやってのことだったのですが、そこは報道されませんでした。
森喜朗 元総理・東京五輪組織委員会会長の発言 書き起こし

そもそも、この音声、いつのものかというと2年前、市長室で担当者を叱責した時のものということです。それが2年も経った今頃になって、しかも音声ファイルとして報道各社に送られてきて騒ぎになったようです(ニュース番組による)。
4月に市長選挙があるというタイミングです。このような騒ぎになることを期待して、何者かが仕組んだのでしょう。 

この音声の公開が2年前だったら、これほど大きな騒ぎにはなってなかったのかもしれません。なにはともあれ暴言はいけません。市長室での会議やミーティングでは、職員がレコーダーを持ち込むのは普通のことだそうです。私も、会議や大事な打ち合わせでは、スマートフォンの音声メモ機能で録音しています。今は録音だけでなく録画もあります。どこにカメラが仕込まれているかわかりません。
しかしそれ以前に、#Metoo運動以来「ハラスメント」に対して社会が敏感に反応する時代になってきたということを、改めて意識しなければならないのです。

2019年1月25日金曜日

純烈を復活ステージに繋いだのは、友井雄亮と決別宣言をした会見



昨日24日、「前川清50周年記念特別公演」で、メンバーの友井雄亮の脱退後4人になって初めて純烈がステージに立ちました。

紅白歌合戦で初めてその存在を知った純烈。LiLiCoさんの旦那さんの顔は知っていたものの、純烈がどんな活動をしているグループなのかまでは、紅白まで知りませんでした。
「夢は紅白、親孝行」というグループ。スーパー銭湯や健康センターなどのステージで地道に活動し、ファンの熱い思いに後押しされてついに紅白にたどり着いた、その直後のことでした。メンバー友井雄亮の過去のDVや金銭トラブルが文春砲によって、明らかになりました。

友井雄亮は当初否定していた(文春オンラインの動画)ものの、すべてを認める会見を行い、芸能界引退を発表しました。その後、一部のファンが復帰を求め、Twitterアカウント「友井雄亮Comebackプロジェクト」で3万人目標に署名活動をスタートしました。

「純烈」を守った会見


1月15日、残った純烈のメンバー4人が記者会見を開きました。冒頭で謝罪をした後は記者の質問に対してひたすら答えるだけという会見です。先日のNGT48の運営会社AKSの会見とは違い、しっかりと椅子とテーブルがセッティングされ、各メンバーにマイクも用意されています。冒頭謝罪をした後には、「長い時間になると思いますので、メンバーも座らせていただきます」と、 最後まで質問・疑問に答えますという姿勢・覚悟を見せてスタートしています。友井の被害者に対しても気遣い、1時間半におよぶ会見を通じて、純烈のメンバーは友井雄亮がやったことをきっぱりと否定し、リーダーは「僕の中ではあいつ(友井)は死にました」と決別宣言をしました。
この記者会見と前後するように、 「友井雄亮Comebackプロジェクト」のアカウントは削除されています。

所属するジースター・プロはジャニーズ事務所のように芸能界に影響力のある事務所ではないでしょう。この会見次第で場合によっては仕事も無くなり、解散もありえたはずです。しかし、昨日、今日の復活ステージを伝えるニュースやワイドショーは、総じて肯定的でした。

企業の謝罪会見の場合は、論点もはっきりしていてQ&Aも作成しやすい(それなのに準備不足の会見も多い)のですが、このような事件の当事者ではないけれど、その当事者を抱えるグループ・組織の 会見は準備が難しいものです。どんな質問が(どこまで広がって)誰に飛んでくるかわからないので、基本的なスタンスを共有して臨むしかありません。多少冗長な答弁もありましたが、仕方が無いでしょう。

結果としては、純烈は解散を免れ、新たなスタートを切ることができました。
純烈メンバーだけでなく、ファンも事務所も一安心でしょう。







2019年1月18日金曜日

山口真帆の暴行被害で謝罪会見したNGT48運営会社AKSは、自分たちをタレントと勘違いしてる?

AKBやNMB、SKEにHKT、乃木坂に欅坂とおじさんにはメンバーの顔と名前を覚えることはおろか、フォローするのもグループの名前を覚えるのも大変な最近のアイドルグループ。中でも今、NGTが話題になっています。新潟のNGT48メンバー、山口真帆さんが暴行を受けた事件がネットだけでなくリアルな報道でも大きく取り上げられ、ワイドショーでは多くの時間を割いて報じられました。

事件を簡単に書くと
2018年12月、山口真帆さんが帰宅時に男二人に暴行されました。2人は逮捕されたのですが後に釈放されています。その時の不安な心情を山口さんがツウィートし、ファンが知ることとなりました。その後、なぜ自宅がわかったのか、帰宅時刻は誰が教えたのかなどの犯人捜しや運営サイドの対応に対する疑問がネットを騒がせることになり、マスコミがそれを追う形で大騒ぎとなったものです。

1月14日、NGT48の運営会社AKSの責任者が記者会見を開きました。出席したのは、運営責任者で松村匠取締役、早川麻衣子劇場新支配人、岡田剛新副支配人の3名。
「この度の件に関しまして、皆様にご迷惑、ご面倒、ご心配をおかけして、大変申し訳ございませんでした」とAKS運営責任者の松村匠氏が謝罪したうえで、対応や記者会見の設定が遅れた経緯や人事異動などについての説明を行いました。記者からは多くの質問が出ましたが、ファンが納得するような回答は残念ながら無かったといえます。
この記者会見については、ネットでもさらに炎上し、 2chでもスレッドが立ち、疑問や運営会社を非難する声であふれています。

会見の様子と質疑応答は動画を見ていただくとして、日刊スポーツでもまとめてあります。
AKS松村取締役「(秋元氏は)大変憂慮」一問一答


芸能関係者は立って謝罪会見が普通?


今回は会見の中身については、ネット民のみなさんが激しく突っ込んでいらっしゃるのでそちらに譲るとして、別な視点で一つ指摘を。それは3人が立ったままで会見をしたこと。まるで出待ちの囲み取材のような会見でした。記者の質問も四方から飛んできて、答える時には顔の向きもあっちに向いたりこっちに向いたりとバラバラでした。
芸能人の会見(政治家も)は謝罪であっても立ったままのことがほとんどです。記憶に新しい山口達也さんやベッキーさんも立ったまま謝罪会見を行いました。芸能人は制作発表会や舞台挨拶では立った状態でカメラや観客の前に立つことが普通なので、その延長なのかもしれません。忙しいスケジュールの合間にわずかな時間を作って会見をしているからなのかもしれません。あるいはカメラ映りを意識して、いかにも謝罪しているような画を避けているのでしょうか。

しかし、謝罪や説明のために「場」を設定する会見では、疑問を解消するために向き合います。質疑応答で長時間に及ぶこともあります。きちんと質問・疑問に答えます、という姿勢を見せるためにも机と椅子を用意します。企業の場合、この会見でミスをすると、商品のボイコットや品質への不安・不審などに繋がり、その後の取引や売り上げに影響します。立ったままの会見は頃合いを見計らって逃げ出す準備をしているように見えてしまいます(実際、芸能人や政治家は途中でさっさと逃げていきます)。

今回は少なくともタレントさんではなく運営会社の会見です。タレントさんを預かり、ビジネスをしている企業としての対応が求められたはずです。自分たちもタレントさんと同じ華やかな世界で仕事をしている、と勘違いして立ち位置を誤ってしまっているのではないでしょうか?