2019年5月16日木曜日

話題の「自民党失言防止マニュアル」の今更感と、経営者も参考にすべき点

自民党配布の失言防止マニュアル
政界では議員の失言が続くなか、自民党が「失言防止マニュアル」を作成し配布したとマスコミ各社が伝えています。党内外から様々な声が上がっていますが、私にすると今頃?新人議員の研修会などで配布されたりしていないの?という感じです。

マニュアルや研修会は有って当然


プロ野球界や角界などスポーツの世界でも、ルールやマナーについては新人に対してはもちろん、年に一回程度の全体での研修会なども実施しています。ファーストフードやスーパー、コンビニなどのサービス業では、教育マニュアルを整備し、新入社員やアルバイトには導入研修などをして現場に送り込みます。社内ルールや就業規則などを記した従業員手帖を配布し、就業中は携行させるところもあります。そこまでしても、バイトテロやSNSへの不適切な投稿は無くなりません。
業界ごとに必要なスキルや注意すべき事は変わってきますし、マニュアルに求められる内容も変わります。今回自民党で配布されたマニュアルは、言葉を武器にする政治家にとっては極めて基本的なこと。確かに、地方議員や首長を経て国会議員になった議員も多く、政治家としてはベテランの人も多いでしょう。しかし、過去にも多くの議員が失言で失脚や辞職しているのですから、このようなマニュアルは当然整備され配布されている、もっと言えば毎年改訂されながら更新されているべき物です。
今まで作っていなかった方が不思議なくらいの物ですから、「今更」でも作った自民党は(何もしない他の政党よりも)まだ危機感があるということでしょう。

会見の際には参考になる


政治家にとっての失言マニュアルですが、企業の記者会見、特に謝罪会見をするような際にも参考になります。マニュアルのタイトルも「失言」や「誤解」を防ぐには。報道された画像などから一部をそのまま抜き出してみます。

発言は「切り取られる」事を意識する

報道各社は、放送の尺や記事の文字数など限られた条件の中で取材内容をまとめます。当然、政治家の演説会等での発言や映像を「丸ごと」発信することは、ほぼありません。確実に一部が切り取られ報道されます。わかっているつもりでも、意外と忘れているこのポイント、改めて意識しましょう。


報道内容を決めるのは目の前の記者ではない

日夜、政治家の動向や発言を追う報道記者。しかし、彼らの取材内容がそのまま報道されるわけではなく、「編集」という作業が社内で加えられます。これは、取材内容を各社の方針に沿ってまとめたり、記事が多くの読者の目に触れるようにインパクトをつけたりする作業で、現場記者とは別の担当が行っています。ですから目の前の記者を邪険に扱うようなことはせず、自らの発言に注意しながら、丁寧に対応しましょう。また、親しい記者の取材も注意が必要です。説明を端折ったり、言葉遣いが荒くなったりしないよう心がけましょう。
これまでもこのブログでも取り上げたり、メディアトレーニングセミナーなどでお伝えしてきましたが、サウンドバイトSOUND BITE 耳に強く印象に残る言葉)とクォータブルコメントQUOTABLE COMMENT 引用できるコメント)を取られないようにと注意しています。
謝罪会見で記憶に残るサウンドバイトの例では、「私は寝てないんだ」や「社員は悪くありません」など。クォータブルコメントは最近では明石市泉市長の音声テープの一部切り取りや東京オリンピックの森喜朗組織委員会会長の(真央ちゃんが)「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」発言。どちらも、発言全文を読む(聞く)と全然印象が違うのですが、一部だけ切り取られて報道されたために印象を悪くし、ネットで議論になりました。
また、親しい記者との会話や取材前後の雑談でも気をつけなければなりません。猪瀬東京都知事(当時)も取材後の雑談での発言を記事にされて謝罪しています。 名前は出せませんが、過去には旧知の社長が親しい新聞記者と食事をし、信用をして「ここだけの話」をしたら翌日には記事になり、激怒して私に相談(というよりも愚痴ですね)にこられたこともあります。話を聞くと事実であり否定もできない事でした。記者としては自分にだけの「リーク」だと受け取ったのでしょう。

失言マニュアルに話を戻します。後半には「リスクを軽減する3つの対策」があげてありますが、この中でも最後の
対策③「弱者」や「被害者」に触れる際は一層の配慮を
は、謝罪会見でも重要です。 自分(自社)は悪くないという主張が中心となり、被害者や消費者への配慮が欠けた発言で荒れた会見や炎上もたくさんありました。

今回の自民党の「失言防止マニュアル」を参考に、社内に潜むリスクを洗い出し、「●●防止マニュアル」の作成に取りかかってはいかがでしょうか?




2019年5月9日木曜日

育児情報誌mikuを振り返るー休刊にあたり

育児情報誌miku 創刊号から53号まで、全表紙
2018年3月に事業を絵本ナビ様へ譲渡し発行元ではなくなったものの、編集は引き続き担当させていただいていた育児情報誌mikuでしたが、5月7日、絵本ナビ様より紙媒体としての発行を休止する旨のお知らせがありました。
mikuへの思いについては、妻であり編集長であった高祖常子が本人のブログー「育児情報誌miku休刊のお知らせ」~感謝を込めてーで綴っていますので私は別な視点からmikuについて振り返ってみようと思います。

ブライト・ウェイがmikuの編集を引き受けたのは、2005年の創刊2号目から。創刊の1号を除いて、14年間通算52号の編集に携わってきました。 その間、発行元はコイル→ベネッセコーポレーション→ブライト・ウェイ→絵本ナビと4社に引き継がれました。mikuの14年の歴史のうち2010年春号~2018年春号までの8年間がブライト・ウェイが発行元でした。ベネッセコーポレーション様(以下ベネッセ)から事業を引継ぎ、絵本ナビ様へ事業譲渡するまでの8年間の試行錯誤を振り返りたいと思います。


1,編集方針の見直し


私自身はリクルートでの編集経験と創刊経験(パッケージソフト・ケイコとマナブの創刊編集長)、独立後もSkymarkAirlinesの機内誌編集長など長く編集に携わってきましたが、発行人(事業責任者)になるのは初めてのことです。2010年3月発行20号よりブライト・ウェイの発行となるのですが、発行を継続しながらいきなり大きな変更はリスクも大きいので、編集・印刷・物流などの体制はそのままで、まず編集方針の見直しをしました。
それまでのmikuは「自分なりの子育てを見つける」 でしたが、これを「子どもと私が育つ!楽しむ!育児情報誌」としました。
そして記事と広告を明確に分けました。パブリシティやプレースメントは基本的に無くし、記事は完全独立。個別商品やサービスは広告(ペイドパブリシティ=タイアップ記事広告)としてのみの掲載としました(プレゼント賞品除く)。これにより、広告を掲載する意味が明確になりますし、読者には記事の信頼性も上がります。

ここまではソフト面の変更、編集作業で対応できますが、事業としての見直しはマーケティング行為そのものです。読者像を設定し、その読者に求められるmikuの姿を設計しビジネスとしてデザインする作業です。編集方針と記事ラインナップ、それを納めるパッケージとしての判型・開き・色数・紙質・紙厚、手に取ってもらうための配布エリア・ 配布場所・発行サイクル・配布方法、そしてそのコスト(mikuはフリーペーパー)…

 2,より多くの読者に届けるために


広告主・代理店さんからすれば、媒体の価値はその読者属性と数です。しかし、部数を増やすためにmikuの設置場所・配布場所をむやみに増やすことはしませんでした。mikuを手に取って、自分が思った本ではないなと思えば元に戻せる(必要の無い人が持ち帰れば捨てられるだけです)落ち着いた場所で、しかもこちらからお願いするのではなく先方から希望されて初めて設置するということにしました(イオン ファンタジースキッズガーデン様だけは、こちらからお声かけさせていただきました)。同時に、それまで一都三県に限定していた配布エリアの制限を撤廃しました。
企業の福利厚生や保険組合からの問い合わせ、希望も多くいただきました。小児科の先生や保育関係者の口コミなどにより徐々に設置場所は広がり、1年半ほどで47都道府県で配布されるようになりました。
それでも、近くに配布されていなければ、送料のみ120円での取り寄せもできるようにし、育児サークルには毎号5部を1年間送付するサービスを開始。ピーク時には50サークルほどに発送していました。
また、自治体の子育て支援に役立てていただこうと、希望する自治体へもmikuを送付していました。

毎号、各設置場所に何部配置し、何部残ったかをチェックし、できるだけ無駄の出ない配布を目指し、90%前後の消化率を維持しました(100%になると、空のラックだけが残り、他の物を入れられたり撤去されたりしますから、ちょっと残るというのが理想です)。
最終的には13万部の発行でしたが、11万部前後を読者が持ち帰り、小児科の待合室やファンタジースキッズガーデンなどで待ち時間にmikuを読んでくれた人を加えると、読者は13万人を優に超えていたはずです。

3,コストをいかに抑えるか



多くの読者にmikuを届けるために部数を増やし配布エリアを広げれば、それだけ印刷・流通コストも上昇します。リクルート時代にさんざん鍛えられた印刷の知識を駆使し、凸版印刷さんと印刷単価の交渉に臨みました(これはちょっと複雑なので詳細は割愛します)。
そして印刷用紙の変更。紙の値段は単純に言えば重さ1kgあたりいくらという設定です。ページ数が多ければ多いほど、部数が多ければ多いほど紙をたくさん使いますが、最終的な購入総額は重さで決まりますから、単価が同じなら厚さの割に軽い紙や薄い紙を選べば使用した紙の面積は同じでも総重量は軽くなりコストは下がります。更に、10万部を超える部数ですので輪転機で印刷するため使用するのはロール紙になります。巨大なトイレットペーパーのような形状のものです。これは、印刷のタイミングに合わせてロール単位で注文し作ってもらう(抄造と言います)ので、少ししか使わなくても1本買い取りです。

読者に手に取ってもらえたときに、その手触りや 印刷の仕上がりが「mikuらしい」と思ってもらえる紙を求めてたどり着いたのが「ペガサス バルキー8」という、日本製紙石巻工場でのみ生産している紙です。石巻工場は東日本大震災で津波の被害に遭い、一時期操業を停止していましたが、懸命な復旧を経て半年後に一部再稼働、1年後には完全復旧を遂げています。日本製紙石巻工場の復興ドキュメントが報道番組で流れたときには、画面を見ながら涙がこぼれました。mikuもペガサス バルキー8の抄造が再開されるまでの2号は、やむなく他の紙で代用(こちらの方が少し安い)していましたが、2011年冬号からは再びペガサス バルキー8に戻りました。

印刷の単価が下がっても無駄な台割りや面付けをするとコストは下がりません。スーパーで安いからと無駄な買い物をするようなものです。毎号ギリギリまで台割りや面付け、使用する紙の厚さ、使用するロールの数を細かく調整しながらコストを最小限に抑えるようにしていました。
こうして決めた単価に対し、8年間で数々の印刷会社から見積もり提案を受けましたが、検討に値する金額を出せたところは一つもありませんでした。

印刷だけでなく、配布も膨大なコストです。ベネッセさんから引き継いだ当初は一都三県1,000カ所ほどだった配布先が、全国2,600を超える配布先になりましたので数は単純に2.5倍、配送距離は数倍です。単価の交渉、委託先・配送方法・配布のタイミング の見直しなどでコスト上昇を抑えました。

4,売り上げを確保するために


これが一番の難関でした。
ベネッセさんから引き継ぐ際には、広告主様もそのまま引き継げるものと思っていましたが、そうは問屋が卸しません。まず、ベネッセさんは全て代理店さんを通しての取引でしたので、引き継げたのは個別のクライアント様ではなく代理店さんの窓口、しかもほとんどは営業担当でもなく媒体部(雑誌担当)の窓口でした。
代理店の媒体部との関係を維持・強化しつつ、実際の営業先の開拓をしなければなりませんが、ほとんど新規の開拓はできず(私の本業もあり、mikuの営業は片手間でした)、事業スタートの際に借り入れた1,000万円は編集・印刷費や配布費用ですぐに底をつき、追加融資や生命保険の解約でしのぎました。しかもこの間はお客様との商談にもこぎつけられなかったので、何が悪いのか、お客様のニーズは何なのかさえわからず時間と制作費だけを浪費して2010年が終わろうとしていました。

このまま続ければ赤字が膨らみ、続けるには借り入れを増やさなければならないという、自転車操業に陥ってしまいます。だからといってどうしたら売れるかがわからないままに季刊誌のmikuのために営業を雇うのはためらわれました。といって私が本業を疎かにしてmikuの営業に集中することもできず、悶々としていました。そんなとき、たまたま出席したリクルートOBの忘年会で、完全成果報酬型の営業代行業をスタートした後輩と出会ったことで目の前が一気に開けました。営業先の候補リストを用意すればアポイントを取ってくれるのです。アポイントさえ取れて直接話ができれば、仮に売れなくても何が悪いのか、どうすれば良くなるのか、お客様が求めているのは何かが掴めます。

それまでも、mikuの設置場所をサイトで公開したり、タイアップ広告はサイトにも無料で掲載するなどの改善を加えてきましたが、そういう改善したことすらお客様に直接伝えることができていません。まずは直接会って媒体の説明をすることがスタートです。

専任の女性アポインターを付けて貰い、私のスケジュールを共有し、動ける時間にアポイントを入れて貰いました。アポイントが取れれば関東圏だけでなく関西や東海へも出かけ、媒体説明と商談を繰り返しました。その結果、2011年春号でなんとか単号黒字(と言っても原価を確保しただけですが)となり、これ以上の出血を停める目処が立ったとこの時は思いました。
しかし、この号はまた別の意味で記憶に残る号となりました。常子のブログでも書いていますが、 配布開始直後に大きな出来事が立て続けに起き、特に東日本大震災は日本経済にも大打撃を与え、夏号以降に掲載を検討していただいていた飲料メーカー様は新商品の発売を取りやめたり、やっと扉が開きかけた東京電力様もそれどころではなくなったりと、日本中が自粛ム-ドとなり、再び赤字に逆戻り。それでもやがて自粛ムードは和らぎ、順調にアポイントを重ねることで、売り上げも安定してきました。

一度面会し、名刺をいただいた方には、1~2週間おきにmikuの役立つ周辺情報(次号記事ラインナップ・スケジュール・読者アンケートの結果など)をメルマガの形で継続して送らせていただきました。読者アンケートでは、世の中でも話題になっているようなことや関心が高いことを尋ね、結果をニュースリリースとしてメディアにも公開していたので、度々新聞やテレビでも紹介され、編集長がコメントすることも増えてきました。今年の中学校の教科書にもデータ引用されたりもしています。

地道な積み重ねで、最終的にはメールや電話で直接連絡が取れるクライアント様や代理店ご担当者は500人を超えました。初めて名刺交換をして1年後に先方から発注のご連絡をいただくというようなことも出てきました。

5,事業譲渡を考えるきっかけ


mikuの認知度も徐々に上がり、miku編集長であり子育てアドバイザー、そしてオレンジリボンやファザーリングジャパンの理事でもある高祖常子は、様々な所からお声かけいただき講演やセミナーに登壇する機会が増えてきました。

猛暑の2016年、お盆休み期間中に登壇したあるセミナーで事件は起こりました。講演後に常子が熱中症で倒れてしまったのです。たまたまこのセミナーが医療関係の主催者だったおかげで適切な処置をしてくださり事なきを得ましたが、これを機に「もしも」の時を考えるようになりました。
この時mikuは、編集に関わる部分は常子が、それ以外は営業を含め全てを私がコントロールしていました。もちろん、外部のスタッフや協力パートナーがいますが、二人のうちのどちらかが事故や病気で倒れたらたちまち立ち行かなくなります。二人とも永遠に仕事を続けられるわけではありませんし、既にそれなりの年齢です。もっと組織としてしっかりした体制で発行を続けられるところにmikuを委ねる方が、読者やクライアント様にとっても安心できるだろうとの思いが強くなりました。営業についても、私が一人で動くよりももっと効率よく良い数字を獲得できるに違いありません。

この事件をきっかけに、mikuを引き受けてくれる企業を探し始め、翌2017年に絵本ナビ様が名乗りを上げていただき、2018年の事業譲渡となりました。

6,mikuのこれから


絵本ナビ様は、「レスポンス」や「リセマム」「RBB TODAY」などを運営するiidグループの会社です。iidグループはインターネットをプラットフォームに、様々な情報やサービスを提供し、今後はモビリティに軸足を置いた事業展開を視野に入れているようです。
紙のmikuは無くなりますが、mikuが提供してきたコンテンツ・情報のニーズがなくなったわけではありません。コンテンツの配布ツールが紙という形のある物からデジタルな空間への移行が完了したと考えれば良いのかもしれません。mikuの読者アンケートが、はがきからFAX、ネットに移行したのと同じ事です。残念ではありますが、これも時代の流れです。
印刷や物流コストが無くなり、大幅なコストダウンですから、経営判断としては当然の選択です。今もmikuが私たちの手元にあれば、このような決断は難しかったでしょう。まさに、「イノベーションのジレンマ」を地で行くような話です。

今後、mikuが絵本ナビスタイルの中でどのように位置づけられるのか、どのようなサイクルでコンテンツが更新されるのかはまだわかりませんが、現在もmikuの取材・執筆は進んでいます。

引き続きmikuをよろしくお願いいたします。




2019年4月22日月曜日

NGT48を取り巻く迷走はどこまで続く?-4/24追記

アダストリア Heather diary のサイト画面より
4月22日の朝の報道番組は、AAAとNGTという2組のアルファベット3文字で埋め尽くされた感じでした。AAAのリーダーが泥酔して女性に暴行を加え逮捕された事件で謝罪会見をし、NGT48が千秋楽公演を実施。そこで山口真帆さんが運営会社AKSも想定していなかった突然の卒業発表、しかも卒業理由に再び「今は会社を攻撃する加害者だとまで言われています」と暴露発言を伴うなどNGT48と運営会社への不信感を明確に口にしたのです。

Heatherは炎上狙い? 


千秋楽公演の直前の4月17日、複数のアパレルブランドを展開するアダストリアのブランドの一つ、ヘザー(Heather)が新作浴衣の公告モデルに渦中の荻野由佳さんを起用し発表しました。同日にブランドマガジンサイト「Heather diary」でもアップされています。
これにネットが炎上しています。
荻野由佳さんは山口さん暴行事件の際に、「自宅住所や帰宅時間を犯人に教えたメンバーがいる」として名前が上がった一人。その後もファンの間では色々と批判されていたといいます。私もアイドルや芸能界に詳しいわけではないので、こちらの記事を参照していただければと思いますが、あくまでも「噂」であることも事実です。

『NGT48』荻野由佳を起用したファッションブランドが大炎上!

荻野由佳さんはNGT48のメンバーであると同時にホリプロ所属のタレントでもあります。アダストリアとの契約はホリプロのタレントとしてでしょう。「Heather diary」からのリンク先もホリプロです。

昨年からこれだけ注目され、ネットでも色々と名前を挙げられていると、ブランドとしては起用しづらいものです。ブランドマネージャーも、広告の顔として採用する際には身体検査をしているはずです。Googleで名前を入れて検索すれば、噂レベルまで含めていろいろな情報が手に入ります。最近ではタレントの不祥事が次々と発覚し、賠償の問題が事務所を悩ます事にもなっていますから、所属事務所も採用するクライアントも慎重でしょう。地元新潟では、NGT48を起用した広告を打ち切ったり、冠番組が終了したりということは百も承知のはずです。
それだけに、このタイミングで批判や炎上を覚悟の上で、何かしらの意図を持った起用と考えるのは無理があるでしょうか?炎上しても良いから、ブランドの認知に繋がる方を選ぶという選択肢がないわけではありません。あるいは、千秋楽公演で大団円を迎えて丸く収まると予想していたのでしょうか?
つい最近ではタイガーウッズのスポンサーを下りなかった「ナイキ」が脚光を浴びている例もあります。

アダストリアは大きな賭に出たのでしょうか?

AKSはデータ保存をせずに再起動ボタンを押したようなもの


それにしても、前回の第三者委員会の調査結果発表会見も唖然でしたが、千秋楽公演を伝えるニュースを見るに付け、AKSのていたらくは目に余るものがあります。若い娘さんたちを預かり、個々のメンバーを育て・成長させる、グループとしてまとめ上げてるというマネジメントが全くできていないように見えます。千秋楽公演の実施もグループのためではなく、AKSの商売のために早くリセットしたかったいう感じでしょうか。コンピュータだって再起動する前には開いているアプリを閉じたりデータを保存したりと、それなりの準備が必要です。準備不足で、メンバー個々の不信感も拭えず、ましてやグループの一体感もないままの千秋楽公演だったということが白日の下にさらけ出されたのです。

5月の卒業コンサートに向けては、チーム・グループで話し合い、グループを同じ方向に引っ張れる強いリーダーシップ(それがNGT48のメンバーでも、AKSのマネジメントでも)のもとでまとめられなければ再び同じ事を繰り返し、そのままNGT48は解散に向かう可能性もあります。

これからこのAKSのもとで、NGT48は復活できるのでしょうか?


2019年4月14日日曜日

福岡市美術館リニューアルオープン

2016年9月から2年半の休館を経て、3月21日(祝)に福岡市美術館がリニューアルオープンしました。福岡のテレビ・ラジオや新聞・雑誌だけでなく、ART系の雑誌やWEBメディアでも多く取り上げられています。直近では4月12日(金)NHK総合の全国放送「あさイチ」が福岡市美術館から生放送され、14日(日)朝9:45~のNHK Eテレ「日曜美術館 アートシーン」でもリニューアル記念展が紹介されました。

4年越しのリニューアル


この福岡市美術館のリニューアル事業には、2015年の「福岡市美術館リニューアル事業者選定提案」に大林組さんを代表企業とするグループの1社としてプラン作りから参加して以来、ほぼ4年にわたり関わってきました。2018年9月でリニューアル工事は完了、引き渡しし、11月にマスコミ向けの建物内覧会を実施。ここからリニューアルオープンに向けた本格的な準備が始まりました。

ブライト・ウェイは、福岡市美術館 広報パートナーとしてメディアへの情報発信と取材対応窓口をさせていただいています。2019年に入り、リニューアルオープン記念展「これが私たちのコレクション+インカ・ショニバレCBE: Flower Power」が発表になるとともに、カフェ・レストランミュージアムショップの内装やメニュー・商品ラインナップの詳細が明らかになり、メディアからのお問い合わせが急激に増えてきました。
おかげで、毎日膨大な数のお問い合わせと原稿校正メールのチェックに忙殺される日々が続きました。これまでに100を超えるメディアでのご紹介をいただいています。4月も半ばになり、ようやく落ち着いてきたのでこのブログも更新する時間がとれました。

是非見て欲しい記念展


開催中のリニューアルオープン記念展では、福岡市美術館が所蔵する名品の数々と、インカ・ショニバレ CBEの日本初の個展「Flower Power」を是非ご覧いただければと思います。「これが私たちのコレクション」は200円で鑑賞できます。
鑑賞すると図録が欲しくなるものですが、 図録を見て作品解説を読むと、今度はもう一度作品を見たくなってしまいます。もし可能ならば図録を先に購入し、予習してから来られると作品を鑑賞する際の見るポイントや見え方が変わり、より楽しめます。

リニューアル記念展は5月26日までです。

 

この間にAKS、レオパレスは更なる過ち


この2ヶ月はブログを更新しないまま過ぎましたが、その間にはいろいろ取り上げるべき話題もありました。そのうちの一つにNGT48運営会社AKSの会見があります。1月に開いた最初の会見でその姿勢について言及していましたが、 結局会社としての姿勢は変わらないまま再び同じような会見を行ったために、ますますファンやさらにはスポンサー企業まで不信感を募らせ、冠番組も休止するに至りました。昨年、「ガイアの夜明け」で追求され記者会見を行ったレオパレス21も、窮地に立たされています。

AKS、レオパレス21に共通するのは、最初の記者会見では形だけの謝罪をして逃げの姿勢が明らかだったこと。こうしてみると、不祥事が明らかになって最初の会見がすべてを物語っています。

これからは、少しずつ更新ペースを上げて行ければと思っています。



2019年2月12日火曜日

くら寿司のバイトテロへの対応は、果たして適切か?

ここ数日、次々と発覚し炎上するSNS上にアップされた不適切動画。すき家、ファミリーマート、セブンイレブン、くら寿司、バーミヤン、ビッグエコー……
「バイトテロ」や「バカッター」で検索すると、まとめ動画がいくつも作られてアップされています。テレビで放映されるときには顔にモザイクがかけられて個人を特定できないよう配慮されてもいますが、まとめ動画はそのまま。誰がやっているのかすぐにわかってしまいます。
当然、どのお店のどの従業員かはすぐに特定されるわけです。
そして、ついにくら寿司は不適切な行為を働いた従業員を解雇した上で、刑事・民事で法的措置の準備に入ったと発表しました。
2月6日 当社従業員による不適切な行為とお詫びについて
2月8日 くら寿司守口店における不適切行動をとった従業員2名について

被害者は誰か?


一連の動画騒動で、「バカッター」、「バイトテロ」に対しては厳しい対応を取るべきだとの意見や主張も多く観られるようになりました。しかし、過去に企業の業績に大きな影響を与えるに至ったトラブルを見ると、自分たち(企業)は被害者だという立場で記者会見を開いた企業はその後に再び謝罪会見や新たな改善措置を発表することになります。

マクドナルド、ベネッセも事件発生直後の会見では、自社は被害者だという立場でしたが、批判を浴びてその後に改めて訂正をしています。現在まさに渦中のレオパレスも、昨年5月の会見では下請けのミスだとして自社の非を認めませんでした。

くら寿司はバイトテロの被害者ではあるけれども、本当の被害者はくら寿司に食事に来ているお客様です。動画ではゴミ箱に一度捨てた魚の切り身を再び取り出し、まな板にのせています。動画に映っていた魚は捨ててお客様には提供されていないとされていますが、動画にそれを証明する映像はありません。あんな馬鹿なことをしておいて、本当に提供せずに捨てたの?と疑問に思うのが普通です。発表と違って「もったいないので洗って使いました」と答えていた可能性もあります。
この動画を見た常連のお客様や、当該の店舗で食事をしたお客様は「ひょっとしたらあの魚を口にしているかもしれない」と不安に思っているかもしれません。一組のバイトテロを追求して反省させたとしても、お客様の不安がなくなるわけではありません。

もちろん、再発を防ぐために今回の当事者へは厳しい措置を執ることは必要ですし、雇用契約や教育プログラム、業務遂行時に持ち込める私物の制限などの見直しも当然必要です。
しかし、くら寿司が今するべきは、疑問と不安を払拭すること、お客様を安心させること。お客様が再び安心して足を運べるようになるための策を必死で考え出すことです。今回のくら寿司の元従業員への厳しい対応は、報道でもネットでも話題になっています。
本来ならば、もっと前向きな改善策の発表で話題になるべきだと思うのです。