2018年6月1日金曜日

日大騒動に隠れてしまった、レオパレス21の酷い記者会見

テレビ東京 ガイアの夜明 のサイトより

日本大学の騒動の報道が続いている最中の5月29日、レオパレス21が突然記者会見を開きました。
会見の主旨は、レオパレス21が設計・販売したアパートに建築基準法違反の疑いがある物件が見つかったというものです。本来はアパートの天井裏に有るべき界壁(防火や防音のための壁)が無いアパートが多数見つかったため、1996年~2009年に建設されたアパート約3万8000棟を調査し、同様に界壁が無いアパートが見つかれば補修を行うということでした。4月27日に同様の内容でニュースリリースは一度出されていたのに、です。

記者会見は5月29日の16時から開かれたのですが、実は同日の21:54スタートの「ガイアの夜明」で、この問題について取り上げた「マネーの魔力 2」の放送が予定されていました。どうやら記者会見を開くことになったのも、「ガイアの夜明」の取材で建築基準法違反が明らかになったためで、放送の前に先手を打とうと突然記者会見を開いた感が否めません。
実際に同日の「ガイアの夜明」で「マネーの魔力 2」が放映され、後半にはその記者会見の様子も取り込まれています。

レオパレス21は、取締役専務執行役員の田尻和人氏が会見に臨み説明をされています。この会見は残念ながらテレビ東京系列以外のテレビ局の動画配信やYouTubeで見つけることができませんでした。しかしガイアの夜明にはしっかりと2分半ほどその様子が収まっています。会見全編を振り返る事はできませんが、この2分半から伝わってくることがいくつかあります。

マクドナルドのあの会見と重なる


まず、レオパレス21として形だけ謝罪をしてはいるものの、あくまでも「下請けの施行ミス」というスタンスです。冒頭のお辞儀もおざなりです。
会見に臨んだ田尻専務の表情も、謝罪をしているといよりも不満顔、どうして「俺が説明しなければならないんだよ」と怒っているようにも見えます。
全体のトーンとしては、中国の委託先工場での賞味期限切れ鶏肉使用が発覚した際のマクドナルドのカサ・ノバ社長の会見を彷彿とさせます。その後マクドナルドがどうなったかはご存じの通りです。

「ガイアの夜明」はテレビ東京ビジネスオンデマンド(有料)で見ることができますので、会員になられている方はご覧ください。