2019年6月20日木曜日

一歩前進 改正児童虐待防止法と改正児童福祉法の成立

2019年6月19日、親による体罰禁止を明文化した改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が参院本会議で全会一致で可決、成立しました。
改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が全会一致で可決、成立し一礼する根本匠厚労相(19日午前)=共同
 私の妻であり、【こそだて】の編集長であり、認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事/NPO法人子どもすこやかサポートネット副代表理事/NPO法人タイガーマスク基金理事でもある高祖常子は、児童虐待・子どもの体罰を無くそうと長い間活動してきました。

彼女は、昨年、今年と家庭内の体罰・虐待による悲しい死亡事故が続いたことでいてもたってもいられなくなり、署名サイト「change.org」で自らが発起人となり、「虐待死をなくしたい!子どもへの体罰・暴力の法的禁止を求めます」というキャンペーンを立ち上げました。短期間で署名は23,388人に上り、その署名を持って党派を超えて国会議員に体罰禁止を訴え、勉強会にも積極的に参加してきました(もちろん、彼女一人ではありません)。

2万3千人に及ぶ署名は、プリントアウトするだけでも大変です。署名のファイルをUSBメモリーにダウンロードし、それをkinko'sに持って行き出力し、大量の署名を持っての陳情、参加です。 出力枚数も膨大で、出力時間もかかりますし、重量も大変です。毎回その署名リストは手渡していますから、そのたびに出力して持って行かなければなりません。kinko'sの領収書を見て驚いたものです。

そんな苦労もありましたが、無事、昨日法案は可決されました。
change.orgにはキャンペーンについてのお知らせが出ました。

キャンペーン成功!親権者等による体罰禁止の改正法が成立しました!

子どもへの体罰・暴力の法的禁止を求めるプロジェクト2019

署名の届け先も、上記リンク先に記してあります。
公益財団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、NPO法人子どもすこやかサポートネット、認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワークによる共同声明もご一読ください。

 声明「親権者等による体罰禁止を含む 児童虐待防止強化のための改正法成立を受けて

ただただ高祖常子の頑張りを横から応援するだけで私は何も力になれませんでしたが、 この法案が成立したことで、子ども達を苦しめる体罰や虐待が少しは減り、しつけに体罰は必要ない、やってはいけないという意識が浸透することに期待します。

高祖常子はじめ、共同発起人の皆様、法案成立に向けて活動・ご支援いただいた皆様に深い感謝と尊敬の念に堪えません。ありがとうございました。