2016年12月1日木曜日

「新生児の理想の姿勢」に関するプレスセミナー(アップリカ様主催)に出席して

今日は、アップリカさんの「新生児の理想の姿勢」に関するプレスセミナーに出席してきました。
アップリカさんからの案内は「新商品発表」ではなく「新生児の理想の姿勢に関するプレスセミナー」でした。もちろん、アップリカさん的には新商品チャイルドシート「フラディア グロウ ISOFIX」の発表がメインではあるのでしょうが、少なくとも案内は「プレスセミナー」であり、テーマも「新生児の理想の姿勢」と明示された案内でした。



ということですので、私も事前にプレゼンを想定していくつかの質問を用意して行きました。商品の特徴や改善点ではなく、メーカーとしての思想や想いがどこにあり、どのようにそれを新商品に展開しようとしているのかを聞くために。チャイルドシートの新製品発売に際して、その商品開発の背景にある「想い」やマーケティング的な戦略を含めてのプレゼンテーションの場だった訳ですが、主催者が考えている以上にいろいろなものが見えた場でした。

一通りのプレゼンが終わって質疑の時間になり、最初に手を上げたのは私。
「新生児にとって、スリングは(新生児の姿勢としては)どういう環境なのでしょうか?」と。
それに対しては、同志社大学小西先生は「想定外の質問ですね」と開口一番。
フラットに寝せる事が赤ちゃんにとっては理想と考える先生としては、肌が接触する安心感のメリットもあり、功罪相半ばというスタンス。
続けて、今回コンピュータによるシミュレーションで共同研究に参加した産業技術総合研究所の遠藤氏に対して、赤ちゃんの体温や発汗に対する熱放出や体温・湿度の変化をシミュレーション可能かを質問。素材や材質、形態の変更による変化をシミュレーションすることはできるのか?したのか?と。
対して、今回は衝突時に赤ちゃんへかかる衝撃を、角度やスピードなど様々に変化させてシミュレーションをしたが、衝突に対するデータのみで、想定(提示された設定)以上のデータはシミュレーションできていないということでした。

私の後は、自動車関連メディアの記者が2名(いずれもマーケットデータ中心の質問)とたまごクラブの記者(新商品の形態に関して)が質問して質疑終了。出席記者の印象としては、自動車の安全装置としてのチャイルドシートの性能を確かめようとする記者の熱量が大きくて、育児関連記者の存在は、たまごクラブの記者のサイズの確認の質問だけだったのが印象的でした。

(新商品発表ではなく新生児の理想の姿勢)セミナー修了後、すぐに小西先生の所へ行き名刺を渡すと、「mikuさんの事は良く存じ上げてます」と。mikuの編集方針についてもよく理解されているようでした。 そのうえで、言葉を選びながら、先の質問の続きをさらにお答えいただきました。
その後、改めて産業技術総合研究所の遠藤氏やアップリカのマーケティングご担当などに個別に質問。
アップリカさんも、もちろんmikuのことはよくご理解いただいていますし、今回の事務局だった共同PRさんも永いお付き合い。ある意味、あうんの呼吸のようなものがあります。
全体の質疑応答の時間に手を上げて聞くこと(mikuとしてあえて問題提起や他のメディアや記者に対しても注意喚起をしたいもの)、と(他社メディアのいるなかでは答えづらいようなことは)個別に質問すべきこと。そのあたりのバランスも大事です。

前にも書きましたが、いくら取材してもmikuでは商品情報は誌面に記事として掲載ることはありません。それは編集方針であり、各メーカーさんにもだんだんと浸透してきているようです。小西先生もご理解いただいているようでした。だからといって、商品情報やトレンドに感心がないわけではなく、こうして最新情報は常に冷静に情報収集しているのです。個別商品を取り上げることはなくても,商品カテゴリーに関しては選び方や使用方法に関して記事として取り扱います。
タイアップ広告のお話しをいただいた際にもすぐに対応が可能ですし、商品カテゴリーのトレンドなども掴んでおかないと商品特徴を明確にできません。また、広告として掲載させていただく際の広告審査もスムーズに進みます。

新商品発表だけではなく、プレスセミナーに多く声をかけていただけるのは、mikuをそのように位置づけていただけているからでしょうか。

明日はセーブ・ザ・チルドレン様のプレスセミナーです。