「子どもに影響のある広告およびマーケティングに関するガイドライン」のセーブ・ザ・チルドレンのシンポジウム。
興味深いデータや海外の事例など、ぎゅっと凝縮した(しすぎた)中身の濃い2時間でした。
例によって、最後の質疑の時間。
最初に手を上げたのは電通の方。子ども向けの広告とそうでない広告の線引きについてはどのように規定し、線引きをするのかについての質問。
そして次に私が手を上げます。
mikuで取材をした子育て先進国の北欧やカナダの幼児教育では、「平等」についての教育が徹底していて、人種や肌の色などが違っていても同じ人間として平等であるということを教え込みます。(かつてANAのキャンペーンで国際的なイメージ=白人として批判を浴びた例を挙げながら)おもちゃを始め子ども向けの広告には赤ちゃんや子どものモデルに外国人を起用する例が多いが、今回のガイドラインではその辺りはどのように規定しているのでしょうか?と質問しました。
3人目は児童労働の撤廃と予防に取り組む国際協力NGOのACE(エース)の方が、ステークホルダーの当事者としての子どもをどのように捉え、位置づけるのかという根本的な問いかけをして時間が満了となりました。
今日、質問できたのは私を含めて僅か3人。
プレスセミナーや新商品発表では、質疑の時間には手を上げるということを自分に課しているので、参加した場合にはほぼ挙手をし、ほとんど指名されます(特に雑誌が多い発表会では手を上げる人が少ないので)。質問をする際には媒体名を名乗りますから私が何者かはすぐにわかります。
毎回終了後にはセミナー参加者からも名刺交換を求められます。今回もセーブザチルドレンの方だけでなく、他社の方も先方から私の元へやって来て名刺交換を求められました。
「いつもmikuさんにはお世話になっています」
というのは、取材やあるいは編集長の常子が講演やアドバイス・原稿提供などで過去に関わりがある人達。
そして「私、mikuのファンなんです」という人が名刺交換を求めてきます。みなさん、本当にmikuが好き、憧れてますオーラを漂わせて。それが、だいたい大手出版社の育児関連メディアの人だったりするのです。今、出版業界は厳しい時代です。市販雑誌はどんどん部数を落とし、同時に広告収入も右肩下がりです。編集部の想いと営業(広告・書店)の思いはだんだんと乖離していくのでしょう。そして、営業からの要求に屈して、作りたい本からだんだんと離れていっていしまうというのが、今の大手出版社の実態なのかもしれません。そういう中で、mikuはほぼ12年スタンスを変えず、より理想とする育児情報誌を目指して整理しながら生き続けている(しかも部数は伸び続けている)のです。同業の目から見ると、孤高のメディアに見えているのかもしれません。実態は青息吐息なのですが。
今回も、終了後には国民生活センター理事長や元消費者庁長官などと意見・情報交換もできた、実りあるシンポジウムでした。
紙媒体ですから広告収入は今後も厳しいものがありますが、mikuを支持する読者がこれからも増えるよう、 精進して参ります。
子どもに影響のある広告およびマーケティングに関するガイドラインはこちらからダウンロードできます。
紙媒体ですから広告収入は今後も厳しいものがありますが、mikuを支持する読者がこれからも増えるよう、 精進して参ります。
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