九州北部豪雨で被災した親族の見舞いに行って……
その従姉妹家族は今年3月、最後の落ち着き先にご主人の実家がある千葉へ引っ越しました。
ところが引っ越して半年、やっと落ち着いたと思った頃に台風15号が千葉県を襲いました。台風は何度も経験し、おまけに九州北部豪雨で被災までしています。自然の猛威には敏感になっているので、それなりの備えはして台風を迎えています。幸いなことに屋根が吹き飛ばされたり車がひっくり返されたりといった大きな被害は無かったものの、それなりに家の周りは大変だったようです。
しかし、それから立て続けに19号、21号と台風がやってきて、21号の影響で活発化した秋雨前線は、再び千葉県に九州北部豪雨のような大雨 をもたらしました。はたしてその従姉妹の家は大丈夫だろうかと心配はしていたものの、前回の豪雨での被災時の話を聞いていたので、むやみに電話もできないなと思っていました。
そこへ昨夜、突然ご主人から電話が掛かってきました。
台風被害を報じるニュースを見、心配をした母は台風の度に電話をしていたようで、私も心配していたのではとかけてきてくれたのです。幸いなことに大きな被害は無かったということですが、今回も現場にいたからこそのなるほどという話が聞けました。
暴風に備えて雨戸を閉めていたら
台風15号では暴風による被害が甚大でした。そのため、台風19号、21号が近づいてきた時には家の各窓の雨戸という雨戸を全て閉め切って台風に備えたと言います。別な友人も雨戸が無い戸建ての窓に、スチロール?の緩衝材を窓という窓に養生テープで貼り付けた写真をFacebookにアップしていました。
ところが、台風21号がもたらしたのは暴風ではなく大雨。雨戸を閉め切っていたため外の様子が全くわからないまま一夜を過ごし、雨が治まって外に出ると…
大雨によって家の前の道路は川のように濁流が流れた形跡があり、いろんな物が流されていたと言います。従姉妹の家は道路から少しかさ上げした土地に建っているので家が浸水被害に遭うことはなかったものの、もしも近くの川が氾濫していたら、外の様子もわからないままに孤立していた可能性があったと言っていました。
「羮に懲りて膾を吹く」ではないですが、大きな災害の後はその記憶がより慎重な行動に走らせ、場合によってはそれが悪い結果を引き起こすことありえます。これからの自然災害に備えるためには、経験と五感、テレビやラジオ、ネットからの情報をフルに取り入れて臨機応変、的確な判断が生死を分けることにもなりそうです。