2019年10月10日木曜日

ノーベル賞受賞、心に染みた吉野さんの一言

10月1日の消費税増税対応や、そのタイミングに合わせて実施された価格改定や新商品発売など、さまざまな事象に対応していてあっという間の9月~10月の月の変わり目でした。

そんな慌ただしい毎日が落ち着いた昨日、そろそろ関電の毒饅頭受け取り謝罪会見についてまとめようかと思っているところに嬉しいニュースが飛び込んできました。旭化成の吉野彰名誉フェローに、ノーベル化学賞の受賞が決定したというニュースです。
近年、私たちの生活を劇的に変えたリチウムイオン電池の開発での受賞。私自身、携帯電話3台(うちスマホ2台)、携帯Wifiルーター、ノートPC、予備の充電用バッテリーと、日常的に6つのリチウムイオンバッテリーを持ち歩いていることになります。
今や、青色LED(同じく中村修二氏がノーベル賞を受賞)とリチウムイオン電池は生活の中に浸透して、なくてはならないものになっています。このような、普通に生活している市井の人々に身近な物の開発でノーベル賞を受賞されると、ノーベル賞自体も身近に感じてしまいます。

吉野さんは旭化成の社員として研究を続け、定年後の現在もフェローとして研究を続けていらっしゃるようです。肩書きも教えていらっしゃる大学の名前ではなく、旭化成名誉フェロー、受賞の会見時も背景に旭化成のパネルが設置されていました。
2002年にノーベル賞を受賞された島津製作所の田中耕一さんも、今はシニアフェローとして島津製作所で研究を続けていらっしゃるようです。
田中さんや吉野さんのように、企業で研究を続けた結果としてノーベル賞を受賞すると、その所属企業にも注目が集まりますし、そこで働いている従業員にとっても栄誉として受け止められ、仕事をする上でのモチベーションにも繋がることでしょう。

日本経済新聞では
出社後に開かれたセレモニーでは、約300人収容のカフェテリアが大勢の社員で埋まった。盛大な拍手で出迎えられた吉野さんは、大きな花束を受け取ると「皆様の子どもさんが『お父さんの会社ってすごいね』などと喜んでくれるのが一番うれしい」と話した。受賞決定の連絡は9日午後6時15分ごろだったと明かし、電話を受けた際は「ドッキリカメラかと思った」など振り返り、会場を沸かせた。
 とありました。

ブライト・ウェイの企業案内でも、コンサルティングの目標に「子ども達に自慢できる社会や企業にすること、子ども達と真正面から向き合える社会や企業になることをみなさんと一緒に考え、行動します」と入れていますが、まさに吉野さんの言葉はそれでした。

ノーベル賞受賞者が出なくても「お父さんの会社は凄いね」とこども達に喜んでもらえる会社を一緒に目指しましょう。