2回目となる今年は、昨年からamazonで扱う知育・学習玩具の点数が大幅に増えたことや、アメリカでの玩具マーケットの傾向などが紹介されました。アメリカでは、STEM 教育が注目されているというのですが、私の場合はステムと聞いてまず思い出すのがワイングラスの足。しかし、全く違っていました。
STEMとは、SCIENCE(科学)、TECHNOLOGY(技術)、ENGINEERING(工学)、MATHEMATICS(数学)の頭文字で、この4分野を重点的に教育することで、国家としての国際競争力を上げようということです。日本でも2020年から 小学校でプログラミングが必修となるなど、理系教育に対する関心も高くなっています。
amazonが独自に調査したそのような社会の変化を、データで披露してくれました。
このデータやSTEMへの関心の高まりなどを背景に、今年はおもちゃの対象年齢を2歳~12歳に広げ、大賞の他に3つの部門賞が設けられました。プログラミング部門、ロボット部門、算数・数学部門です。
昨年の大賞は馴染みの深い「KAPLA」でしたが、今年は「ローリーズストーリーキューブス 冒険」でした。
今年の知育・学習玩具大賞はこちら
STEMを意識して学童向けの玩具がメインに
今年の受賞作を見ると、いずれも対象年齢は6歳以上のものばかり。プログラミング部門受賞のキュベットは3歳からとうたってはいますが、実際には無理があるでしょう。
質疑応答の時間の最後に手をあげて、質問というよりも要望を言わせていただきました。
「受賞作品が6歳以上の物ばかりですが、今回の部門賞の設定だと2歳~5歳の幼児向け玩具はほとんど対象にならないことになります。来年は幼児向けの知育玩具も注目されるような部門賞を検討していただきたい」と。
幼児向けの玩具は、誤飲や口に入れたりするのを防ぐために、パーツの大きさや塗料など様々に気を配っています。一方で、今回受賞した玩具は小さな子が誤って口に入れたり飲み込んだりする危険があるものも含まれています。
会場デモで、お子さん達に遊ばせていましたが、小さな鉄球など口に入れはしないかと心配になりました。
来年は、幼児向けの知育玩具にも光が当たるような部門あるいは審査方法になることを期待しています。