2017年2月24日金曜日

Google AdSenseのコンテンツ監視が厳しくなり広告配信停止に


先日、Googleより

Google AdSense: AdSense プログラム ポリシー遵守のため対応が必要な状態です

というタイトルの警告メールが届きました。ブライト・ウェイが主宰/運営している育児のポータルサイト【こそだて】の一部コンテンツに、AdSense のプログラム ポリシーに反するものがあるというのです。

2000年4月15日にスタートした【こそだて】は、育児をするママ・パパを支援するサイトとして様々な取り組みを行ってきました。と同時に、サイトの作り方やデザイン・機能などについて、様々な検証・実験を行い、運営のノウハウを蓄積しクライアント様へフィードバックしてきました。
この間には、SEO※やSEM、AdwordsやFacebook広告などの自サイトへのアクセスを増やす、あるいは導線を確保するためのツールや仕組みにもそれぞれ早くから取り組んできました。
Google Adwordsでは、スタートした直後にはまだ出稿するサイトが少なく、1クリック2~3円でも1p目の広告枠が買えていた頃です。 そして暫く後にはGoogleの広告枠であるAdSenseの提供がスタートし、【こそだて】の空いたスペースに設置しています。収益が目的ではなく、こちらも様々なデータを得るためにです。

AdSense設置から何年も経って突然!


AdSenseの設置から何年経っているのでしょうか、もう随分前から設置しています。そこへいきなりの警告メールです。

Googleからのメール本文は、「AdSense のプログラム ポリシーに準拠するよう修正していただく必要がありますので、警告メッセージとしてお知らせいたします」と始まり、

対象のサイト:http://www.kosodate.co.jp/
ポリシー違反のページ例:該当ページのURL(既に削除済み)
必要な対応: AdSense のプログラム ポリシーに準拠するよう、必要な変更をただちに行ってください。

とあります。 続いて違反に関する説明が具体的に示してありました。

アダルトまたは成人向けコンテンツに Google 広告を掲載することは許可されません。これには、以下のような内容を扱うページが含まれます。
  • 性的なパフォーマンスに関する助言やアドバイス
  • 性に関する医療サービス
  • 妊娠、出産、家族計画についての性に関する医療アドバイス
  • 性感染症に関するディスカッション
コンテンツを一般向けに保つ方法については、AdSense のプログラム ガイドラインと、ポリシー チームからのヒントをご確認ください。

上記に示してあるコンテンツは【こそだて】には無いはずなのですが、例で提示してあったURLを開いて謎が解けました。かつては【こそだて】の重要なコンテンツであった掲示板のアーカイブでした。 2013年1月以降書き込みはできず、閲覧のみできるようになっている(SNSの隆盛で掲示板の利用が低調になったため)のですが、その相談の一部が上記の禁止コンテンツに該当しているようでした。
具体的にあげると、産後のセ○ク○レスに関する相談。サイト内検索をかけると、これが結構な数ありました。その中でも明らかにまずそうなものは、一通りクリアにしたつもりでした。

対応不十分で広告配信停止に


ところが、警告への対応が一部不十分で、2日間ほど【こそだて】にAdSenseの広告が表示されなくなっていました。メールには、「変更を実施後に Google までご連絡いただく必要はございません」とあったので、高をくくっていたのですが、その段階では対応が不十分だったようです。「さらなる違反が発生した場合には、上記ウェブサイトへの広告の配信を停止させていただくことがあります」に該当してしまったのです。そこから更に詳細に拾い出し、他にも怪しいものは無いか他のワードでも検索して、2日掛かりでこれを全て削除しました。
そして、念のためにAdSenseの管理画面からGoogleに対して「解決済み」の連絡をして、どうやら受け付けられたようです。

キュレーションサイトの影響か?


少なくとも掲示板は4年前から何も状況は変わっていません。AdSenseの広告枠を設定したのも最近の話ではありません。それなのに突然警告ってどういうことでしょう?
考えられるのは昨年、一連のキュレーションサイトの問題に端を発するコンテンツの信頼性に、Googleが厳密に対応しようとしたということでしょうか。
キュレーションサイトの問題発覚後、検索アルゴリズムも変更しています。その結果か、【こそだて】のアクセスは1~2割ほど増えています。

そもそも、キュレーションサイトや有名人のブログ、あるいは特定の分野に特化した人気ブロガーの収益源はAdSenseやYahooの広告配信からのものです。多くのアクセスが得られるほど広告収入は増えます。時にはあえて炎上させてアクセスを増やすようなサイトもあります。これらのサイトの収入が上がると言うことは、広告配信元の収入も上がるということですから、これまでは黙認、あるいは問題視せずにスルーしていたのでしょう。ところがキュレーションサイトの問題をきっかけにコンテンツの中身にまで目を配るようになったと見られます。

今回、改めてGoogleAdSenseのコンテンツポリシーを確認すると、禁止コンテンツ一覧に
アルコールに関連したコンテンツ
タバコに関連したコンテンツ
ヘルスケアに関連したコンテンツ
と言うものもありました。

タバコに関連したコンテンツの詳細を見ると、
巻きタバコ、葉巻、タバコパイプ、巻紙など、タバコやその関連商品を宣伝しているページに Google 広告を掲載することは許可されません。タバコ関連のコンテンツ ポリシーに従っていないページを参照先とするリンクの掲載も、禁止コンテンツの宣伝に該当しますのでご注意ください。
と、リンクすらも違反対象とする厳しい内容。今後のタバコへの規制強化を考慮しているのかもしれません。

恐らく、Googleの検索順位も、このコンテンツポリシー違反は影響しているはずです。AdSenseを設置していなくても、このポリシーは確認して、禁止コンテンツに該当するものは無いかをチェックする事をオススメします。

※SEOでは「子育て」で検索すると長い間1位でいましたが、度重なるGoogleのアルゴリズムの変更を経て、今ではひらがなの「こそだて」で検索しないと上位には上がってこなくなりました。「子育て」で検索すると、スマホでの検索が主流になりGPSデータと連動して、地元自治体の子育て支援情報を重要と位置づけて上位に持ってくるようです。東京で「子育て」で検索すると、当社でリニューアルした「とうきょう子育てスイッチ」が上位に上がってきます。