各国のレーティング さて、日本は何処に? |
もっと視覚的にわかりやすいHappiness Map(これの元データがOECD Better Life Indexなのかは不明)を見ると、北欧やオセアニア、北米・南米などの諸国は総じて幸福度が高く、一方、日本・ロシアを含めたアジアとアフリカは幸福度が低い傾向が見て取れます。
OECD Better Life Indexの具体的なスコアは以下のようになっています。
(サイトでは全体のスコア表はないので、国毎のスコアを転記して並べ替えました。転記ミスがあったらご容赦ください)
各国のスコアは以下の項目毎に点数化されています。
- Housing(住居)・・・住居費、1人あたりの部屋など
- Income(家計所得)・・・所得、資産など
- Jobs(仕事)・・・就職率、失業率、個人所得、セーフティネットの充実など
- Community(コミュニティ)・・・支援ネットワークの充実度
- Education(教育)・・・教育の期間、環境、学生の能力など
- Environment(環境)・・・大気汚染、水質、安全な水の供給
- Civic engagement(市民参加)・・・有権者投票率、法制定への関心など
- Health(健康)・・・平均寿命、喫煙率、健康診断受診など
- Life Satisfaction(生活満足度)・・・生活の満足度
- Safe(安全)・・・暴行、殺人、銃・麻薬の取り締まりなど
- Work-Life Balance(ワークライフバランス)・・・労働時間と自分の時間のバランス
これまで、子育て先進国としてmikuが取材に足を運んだ国は、スウェーデン、フランス、ニュージーランド、カナダ(BC州)。そして今年ノルウェーを取材予定です。いずれも、Better Life Indexで上位にある国々です。そこで上記11項目の内、国民自ら行動することで子育ての環境に影響を与えそうな項目を5つ(Community、Education、Civic Engagement、Life Satisfaction、Work-Life balance)に絞って集計し直すと、以下のようになります。
日本は更に順位を下げて、24位です。日本は、所得の高さや失業率の低さ、安全などの項目が相対的に高いスコアなので、この3つの要素を外してしまうと、どの項目を残してもだいたい25位前後になってしまいます。
一番の問題は、Civic engagement(市民参加)の低さです。
投票にも行かずに、仲間内だけで不平不満や文句ばかり言っていても 何も変わりません。このままではいつまでたっても日本は子育てしやすい国にはなれません。
投票率が上がらない限り、実際に子育てしている世代が政治に参加しない限り、子育てしやすい国には変われないのです。
※しかし、少子高齢化が進むほどに有権者総数に占める子育て世代の割合はどんどん小さくなっていきます。ジレンマですね。
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