2016年4月8日金曜日

「赤すぐnet みんなの体験記」がTwitterで炎上。対応は改ざんと隠蔽?

YAHOO!ニュースに

「赤ちゃんをベッドから落としたけど、妻に気づかれずに安心」 リクルート系メディアの「育児体験談」が大炎上

という記事がアップされて、何事だろうと見てみました。

現在、該当する記事は編集部によって削除され、代わりに
 赤ちゃんの落下事故、その時親はどうするべきか。小児科医 森戸やすみ先生に聞く
という記事がアップされています。

その記事の下に、炎上した元記事が全文掲載されていますが、投稿者のプロフィールなどは削除されていました。元記事の下には、4月4日に一部内容を削除、4月8日に記事を削除いたしました」と断り書きがあります。

問題になっている赤すぐnetの育児体験記ですが、読者・ユーザーが自由に投稿できるコーナーです。

体験記の投稿には、会員(リクルートID)登録が必要です。体験記には自分のプロフィールなども添えなければなりません。 体験記の投稿を説明するページを見る限りでは、掲載にあたっての審査や編集部での校正などについての記述は見つかりません。
(ID登録をして、投稿画面に行くと、注意書きなどが有るのかもしれませんが、リクルートID登録すると面倒くさいことになるので、ここから先へ進むのは断念しました)
位置づけとしてはテーマを限定した掲示板や、誰でも投稿できるはてなブックマークに近いものと考えられますが、コメントが付けられません。コメントが付けられないので、Twitterで炎上したのでしょう。

赤すぐ編集部が犯した2つの過ち


私も、福岡ドーム時代には福岡ダイエーホークスファンクラブ、その後はこそだてほかのサイトを永年にわたって運営しているので、掲示板の運用の苦労もよく分かります。こそだての掲示板(現在はアーカイブのみで新たな書き込みはできない)は、悩み事相談がメインでしたが、その機能はSNSに移ったと判断した時点で終了しました。掲示板は時には炎上もします。その時にやってはいけないことの一つが、書き込みを改ざんしたり削除したりすることです。
(事前に示した利用規約に反したなどの場合は、規約に則り削除することはできます)
YAHOO!ニュースの記事(元記事はJ-CASTニュース)によると、
問題となっているのは2016年4月3日に公開された記事「背後から鈍い音、続いて泣き声!...妻には知られちゃならない落下事故」だ。7日14時までに「背後から鈍い音、続いて泣き声!...無事でよかったけど肝を冷やした落下事故」へタイトルが変更されている。
タイトルを変更したのが投稿者なのか、編集部なのかは定かでないので、ここからは、
1,投稿された体験記は、編集部の審査・校正を経ずに掲載された。 
2,一度投稿した体験記は、投稿者は編集・削除できない。
という前提で検証してみます。

1,運用リスクと手間を避けてTwitterで炎上


Twitterで炎上しただけでなく、Facebookや他のソーシャルメディアでも炎上している可能性はあります。運用を楽にするために、体験記の投稿審査をせず、コメント機能を付けなかったことで、外部で炎上することになってしまいました。

2,掲載していた体験記に手を加えた


体験談が掲載されると、Twitter上で記事への非難が相次ぎました。
事態をうけて「赤すぐ」編集部は16年4月4日、「妻に殺される」の一文と、帰宅後の妻と交わしたやり取りの部分を削除し、タイトルを修正した。
(J-CASTニュースより)
そして、4月8日に 赤ちゃんの落下事故、その時親はどうするべきか。小児科医 森戸やすみ先生に聞くの記事を公開し、その中に元記事を再度掲載する事にしました。しかし、タイトルは削除されています。

いまでは、一度炎上するとtogetterやNAVERといったまとめサイトやツールで、経緯や魚拓が撮られて隠す事ができません。記事を書き換えたりするとかえって火に油を注ぐことになるのは明かです。無かったことにしようとしても、それを許さないのがnetの世界なのですから。

netの運営事業者であればそのくらいのことは常識のはすです。
企業不祥事でいえば、改ざん・隠蔽と同じことをやったと意識するべきでしょう。


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