お客様情報の漏えいについてお詫びとご説明
この発表を受けて、TwitterやSNSではジャストシステムのスマイルゼミからベネッセにしか登録していない情報でDMが届いたなどの書き込みも広がりました。報道では、ベネッセの関連会社「シンフォーム」から持ち出された顧客情報が、複数の業者を経て「文献社」にわたり、その名簿を購入したジャストシステムがDMを発送したことで発覚したという流れのようです。
それに対してジャストシステム、はホームページで反論のコメントを出しています。
本日の一部報道につきまして
しかし、その後の報道や社内調査の後、改めて以下の発表をしています。
ベネッセコーポレーションの個人情報漏洩の件に対する当社の対応につきまして
今後、他でも名簿を購入した企業の名前が出たり、そもそもデータを持ち出した犯人に関する報道も続くことは容易に想像がつきます。
そして、その都度ベネッセの顧客会員は不安になり、問い合わせをするのでしょう。その点、会員と直接コミュニケーションが取れる、ある意味通販会社のような立ち位置なので、窓口の一本化はしやすいといえます。しかし、2000万人以上の顧客からの問い合わせに対応できる窓口、体制は準備できているでしょうか?単に数の問題ではなく、誰が電話に出ても同じ受け答えができるかが重要となります。下手をすれば,この対応で更なる混乱や不審感に繋がりかねません。
リクルート事件で感じた思い
育児情報誌mikuは、3年半前にベネッセコーポレーションより事業譲渡を受けて今に至っていますし、mikuにかかわっていた方やリクルートのOBも多くいる会社です。この事件の報道に接すると、ベネッセで働く皆さんに気持ちがいってしまいます。しばらくはテレビや新聞、週刊誌、あるいはNet上では「ベネッセ」の名前が飛び交い、お客様や知人からも様々に声を掛けられるでしょう。自分は直接の当事者ではなくても、第三者から見れば同じです。そうやって問い詰められたり、質問攻めにあったり、陰口を耳にしたり。外部の犯罪者のせいでどうして自分達が責められなければならないのか?とも考えます。
リクルート事件でも、当初は同じような思いをしました。株の売買がどうして責められることなのか?と理解できない者も多かったくらいです。そして、会社ではなく「社内報かもめ」を中心として全従業員が客観的な視点で事件に向き合いました。
事実は何なのか?
何がいけないのか?
何が間違っていたのか?
自分達が今携わっている仕事は間違っていたのか?
自分達は何をするべきなのか?
そして、2つの結論にたどりつきました。それは、
1,関与したのは極限られた一部の人間であっても、世間の一般常識ではやってはならないことを、リクルートという看板が関与して行われたという事実。これは会社として全体で、そして従業員一人一人が重く受け止めなければならない。
2,しかしリクルートが提供している商品・サービスは、事件とは分けて考えなければならない。お客様にも読者・利用者にも喜ばれるサービスを提供している。その点については自信と誇りを持つべきだ。
仕事に関しては卑屈になる必要は無い。リクルートというブランドは傷ついたけれど、商品に傷はついていないんだと自らに言い聞かせ、襟を正してお客様のために精一杯の仕事をする。それが信頼回復へ向けて自分達にできる唯一のことだという結論にです。そして苦難を乗り越えたリクルートは今に至っています。
今回のベネッセの個人情報漏洩も、事件に関与した人間が内部の者か外部の者かということよりも、個人情報が外部に漏洩したという事実が会員さんにとっては問題です。外部の人間が持ちだした事件だと考えると、自分達も被害者だという意識にもなりがちです。解決すべき事は明確である一方、会員情報管理に携わる部署以外の人は、他人事になりかねません。
今、これから何をするべきなのか?をそれぞれが考え、実行に移すことが重要です。決して指示を待つのではなく、自ら考えて行動することが。
ひょっとすると、現場の若い人は「自分には関係ない話」と、何も感じてなかったりするのでしょうか?そうでないことを願うばかりです。
※発表までの経緯と問い合わせ窓口は、こちらのニュースリリース(PDF)にまとめてあります。
ベネッセコーポレーションにおける個人情報漏えいに関するお知らせとお詫び(お問い合わせ窓口のご案内)
そして、すでにソーシャル上ではこのような整理されたページもできています。
ベネッセの情報漏えいをまとめてみた。
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