2018年2月9日金曜日

アカデミア賞授賞式に出席してきました

左から 森清範氏(清水寺貫主)、畠山重篤氏(漁師・エッセイスト、NPO法人「森は海の恋人」理事長)、田中裕也氏(建築家・ガウディ研究者)
昨年末、田中裕也さんから連絡をもらい、「全国日本学士会主催のアカデミア賞を受賞することが決まり、その授賞式が京都で開催されるので時間が合えば出席して欲しい」と打診がありました。2か月以上先のスケジュールなのですぐには確定できませんでしたが、 心配していた会議も入らなかったので出席することができました。

素晴らしい講演

田中さんがアカデミア賞を受賞した事は連絡でわかっていましたが、他の授賞者の情報などは全く知らずに出かけました。
会場に行き初めてわかったのは、今年度の授賞者は3名。他の2名は
社会部門 森清範氏(清水寺貫主)
文化・社会部門 畠山重篤(漁師・エッセイスト、NPO法人「森は海の恋人」理事長)
そして、田中裕也さんが 国際部門での受賞でした。

授賞式の後には、受賞者による記念講演が設定されていました。
森清範氏は、冒頭に漢字の揮毫を披露しての講演。 毎年恒例の日本漢字能力検定協会が発表する今年の漢字を揮毫する姿がお馴染みですが、目の前でその揮毫が繰り広げられました。今日の一字は、観音様の「観」。懇親会の席でご一緒させていただいた清水寺の学芸員さんに話をうかがったら、今回の揮毫のために準備した筆や台座は、日本漢字能力検定協会さんからお借りした物で、今年の漢字を発表するときの物そのものと言うことでした。
揮毫に続いての講演では、仏教の講話に今年の漢字発表の裏話など、学び有り笑いありでさすがにお上手。勉強になりました。

畠山さんも、京都大学で教壇に立たれているだけありお話しが上手です。何故牡蠣の養殖で山に木を植える事に至ったのか、そして科学的に有効だと証明されこの活動が英語の教科書に載ることになったというお話し。その際に、「森は海の恋人」をどう訳すのが最適かと悩んだ時に救いの手をさしのべてくださったのが、なんと皇后陛下であったことなど、驚きの連続でした。 そして皇后陛下のアドバイスでたどり着いたのが「long for」という表現。「long for」は愛するよりも慕う、焦がれる、憧れると言うニュアンスだそうです。「森は海を慕い、海は森を慕う」と。その後に国連で講演することとなり、このエピソードを話すと、聴衆が総立ちでスタディングオベーションだったと言うことです。

田中さんの講演は、これまでの40年の実測図面制作活動や最近新たに発見したガウディコードについて。私の場合は、10年以上にわたって連載をお願いし、ずっと原稿の校正を通してその過程を追い続けていたのでその再確認という感じでしたが。実測して図面を描いているだけでは無収入。奥様のサポートが有ったからこそ今の自分があるのだとの感謝の言葉が、何よりも心に残りました。

今回、田中さんがアカデミア賞を受賞されたことで、奈良県庁へも足を伸ばすきっかけとなり、さらには京都で増えている新しいゲストハウスに宿泊体験することもできました。

田中さんの功績は重々承知していたのですが、あまりに身近だったので鈍感になっていたのかもしれません。
これからも更なるご活躍をお祈りいたします。