内閣府 低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査より |
この調査結果では、いくつもの注目すべきデータが提示されていました。ます、0歳児からインターネットを利用しているということ。 実際には母親がインターネットに繋いだ動画やサイトを見せているのでしょうが、まさに生まれたときからネットと繋がって生活しているのが現代社会だということを、改めて認識させられるデータです。
2番目はタブレットの所有・利用率の高さです。ただ、調査票を見ると、iPadなど私たちが普段使っているタブレットとは違う、学習用や子どもの娯楽用としての専用タブレットです。今や子どものおもちゃも学習教材も、ネットに繋がったタブレットが大きな存在感を示しています。
3つめは、保護者無しで一人でインターネットに繋いでいる子が2歳ですでに半数以上にのぼることに驚きます。小学校に入る直前の5歳では、86.7%が一人で繋いで利用しているのです。
こんな調査結果を見ているところに、少し遅れて、気になる2つのニュースが飛び込んできました。いずれも子どものネット利用に関連する話題です。
1つめは 米アマゾン、「子どもが勝手にアプリ内課金」した約78億円の返金を開始。1アプリ当たり最高約1万円 という記事です。子どもがネットに繋がる機器を持つと、勝手にいろんなサイトやアプリを開いて、知らない間に課金してしまう事例が多く発生しています。当然、日本でもそのようなことは起こっているはずです。パスワードを設定していても、見よう見まねで子どもは記憶して、簡単に開いてしまう様子が、ニュースなどでも報じられています。
2つめのニュースは、YouTubeが子ども向けに開発したYouTube視聴アプリ「YouTube KIDS」がスタートしたというもの。
YouTube「子ども向け動画」に好機 出版社など手応え
早速アプリをダウンロードしてみました。記事にある様に、確かに様々な配慮がしてあります。動画の対象年齢や検索機能のオン・オフ、フィルタの設定などに加え、最初の設定は保護者がすると言う前提で、ログインするために保護者の同意を確認するメールの設定もあります。
設定が完了してアプリを開くと、なんとも楽しげなコンテンツがずらり。これなら子ども達に人気なのもわかります。ざっとラインナップを見る限りでは、健全なコンテンツばかりのようです。
これからの子ども向け動画コンテンツのプラットフォームになる可能性は高いと思います。