4月21日から、スマホでのGoogle検索結果表示が変わりました。
スマホ対応していないサイト(正確にはページ)は評価が大きく落とされて、スマホ対応しているサイト(ページ)を優先して上位表示するようになりました。今回の変更がどのくらい影響しているかを、当社が主宰運営している【こそだて】で見てみました。
【こそだて】は、2000年4月15日(よいこの日)にスタートし、多くのコンテンツを蓄積しています。そのため4月21日までにスマホ対応できたディレクトリ・ページとそうでないページが混在しています。
2015年3月時点で、月間ユニークユーザー数 約23万人、約8割がスマホからのアクセスのサイトです。
●スマホ対応していないページは約2割ダウン
Google Analyticsで全体を俯瞰すると、セッション数が約7%、ページビュー数で約1割減少しています。ディレクトリ毎で分けてみると、今回の変更の影響が明確にわかります。
スマホ対応しているコンテンツは、だいたい少し増加か横ばいです。しかし、スマホ対応していないコンテンツは大幅に減少しています。
中でも「ぐるなび」さんと提携して情報提供している「こそだてレストラン」は大きく落ち込んでいます。具体的には、変更前1週間の訪問数が約1.9万だったのに対し、変更後は約1.5万と、1週間の訪問者数が約4千も減っています。減少率では2割以上です。これはぐるなびさんの対応を待つしかないので仕方有りません。
mikuのコンテンツも、それぞれのページを複雑に作り込んでいるので、1pずつスマホ対応させなくてはならず全部を対応させるのに時間がかかります。そのため、これも15%ほど落ち込んでいます。
他にもそれほどページビューは多くないものの、スマホ対応が遅れているコンテンツが有り、結果として全体で1割弱程度の減少に繋がっていると見ています。
●これからますます影響は大きくなる
加えて、上のグラフを見ると、日が進む毎に右肩下がりで影響が出ていることがわかります。かつてはGoogleダンスと言われる現象もありました。Googleは多くのデータセンター・膨大な数のサーバーで処理しているため、検索結果の順位が落ち着くのに時間がかかり、その間どのサーバーを見に行くかで検索結果が違うためです。しかし、現在ではそのようなこと(時間差)はほとんどないと言われています。
この右肩下がりに影響が出ているのは、4月21日直前あるいはその前後にスマホ対応したサイトやページに対して、Googleのクローラー(ロボット)がデータを取得し、【こそだて】のページの上位にインデックスされていったためと考えられます。 ということは、スマホ対応をしなければ、どんどん上位にスマホ対応を済ませたページが割り込んで来て、掲載順位は下がり続けるということです。
B2Bのほとんどスマホ利用者を意識しないで良い会社のWEBサイトでしたら、それほど気にする必要は無いのかもしれません。しかし、いずれスマホでの検索だけでなく、PCでの検索結果にまで影響を与える日が来るかもしれません。その時に慌てないよう、今から少しずつでも準備を進めておくことをオススメします。
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