Executive Director Joan Easton氏(左) 他、今回の取材に丁寧に対応いただいた |
BC州では、6歳以下の小さな子どもとその家族の支援を担当するMinistry of Child and Family Development(児童家庭省)を中心に日本で厚生労働省・文部科学省に相当する3つの省が相互に連携を取りながら子育て家族の支援を進めています。child care に対しての3つの省の役割分担は以下のとおりです。
- Ministry of Children and Family Development (MCFD) is responsible for child care programs and services that provide funding and support to children, families and child care operators
- Ministry of Health (MoH) is responsible for the licensing, monitoring and inspection of child care facilities
- Ministry of Education (MoE) is responsible for Kindergarten.
先のこのブログでも記したように、 BC州では女性が働きながら子育てするという前提で子育て支援策が考えられています。
まず、基礎的な支援は、6歳以下の子どもが居る家庭に対して、カナダ政府から100ドルとBC州から55ドル※/月(小切手)が支給されます。
※取材当日のレートは 1カナダドル≑95円 実際の両替レートでは約100円
child careのタイプとライセンスの対応表 今回の取材に対して、MCFDで用意していただいた資料より |
child day care のライセンス 見える所に掲示してある |
年内にBC Early Childhood Development Centre(幼児発育センター)が発足します。組織でもありますが、施設も展開していきます。
マッチングに関しては、Child Care Resource Centre などで電話や面談で紹介することもできるし、WEBサイトで探すこともできるよう、整備をすすめています。もちろん、Early Childhood Development Centreもその拠点になるはずです。
ライセンスは数年ごとに更新が必要で、個人に与えられるライセンスの場合は数日間の更新プログラムを受講しないと更新できません。
日本と大きく異なっていると感じたのは、NPOや慈善団体、任意団体やコミュニティの活動です。 NOBODY'S PERFECT のプログラムは広く受け入れられ、Facebook,Twitterなどのソーシャルメディアやスーパーの掲示板、検診の際の案内などで情報を得て、様々なプログラムに参加しています。
カナダは、日本のようにジェンダーやダイバーシティに関する議論は既に過去の物となっていました。世界中からの移民を受け入れ、肌の色も言葉も多様であることが当たり前で、学校のクラスでは障がいのある子も同じように区別無く 一緒に学んでいるそうです。
私たちが尋ねたsouthvancouverfamilyplaceでは、4人のスタッフが20カ国語に対応していました。身の回りは あらゆる事が多様であるということからスタートすること。それがカナダの暮らしであり、子育て支援もその多様性を前提に多様な仕組みと選択肢を用意することが自然なことだったのでしょう。
日本で、多様な選択肢を用意できないのは行政のせいなのでしょうか、それともサービスを受ける側の精神的キャパシティ の小ささからなのでしょうか?
→Nobody's Perfect (ノーバディズ パーフェクト)発祥の国で、現状を聞いて来ました
→Child Care Resource Centre に代わるのは日本では?
ブライト・ウェイへのご相談はこちらから。