私は育児情報誌mikuの発行人でありプロデューサーでもあるので、記者発表会や記者会見、プレスセミナーの御案内を多くいただきます。mikuは全国誌なので、御案内をいただくのはほとんどが東京。ごくたまに大阪や有名観光地のプレストリップの御案内もいただきます(大井川鉄道のトーマス列車のプレスツアーは楽しみにしていたのですが、どうしても外せない会議と重なり、2年続けて悔しい思いをしました)。
mikuは記事で商品や映画・イベントの紹介をしません。記者発表や試写会に参加し、イベントを取材しても誌面で紹介することはないのです。記事にすることは無いのですが、最新の業界動向等をフォローするためにもスケジュールが調整できれば、できるだけ記者発表・会見、プレスセミナーなどには参加することにしています。参加した新商品の発表会やイベントのプレミアなどは、【こそだて】のFacebookやTwitter、instagramなどのSNSでは紹介しています。
●質問することで記者の視点と気持ちを
私は記者発表会やプレスセミナーでは、できるだけ質問をするよう心がけています。一般紙はこんな質問をするだろう、テレビだったらこんな質問だろう。専門紙誌の記者だったらこのくらい専門的な質問をするだろう。じゃあ、育児誌mikuの読者が知りたい情報を得るにはどんな質問が良いだろう、と考えています。発表者が想像もしない、嫌がられるような(意地悪ではなく)、でも重要な質問を用意して参加します。明らかに嫌がられるとわかっている質問は、会が終了した後に個別に尋ねることもあります。
逆の立場で会見・イベントを仕切る身としては良いトレーニングにもなります。
福岡では、記者発表やイベントを仕切る立場がほとんどです。記者発表会や会見、他社が仕切るプレス向けイベントに招待されることも参加することもまずありません。せいぜい新店のオープニングイベントなどに招待される程度です。それだけに、東京でメディア向けのイベントに参加するのは良い勉強になります。
●案内も当日仕切りも現場はPR会社
委託先によっては記者の満足度にも大きな差が
ツインドームシティ(福岡ドーム・シーホークホテル&リゾート)や福岡サンパレスでは、記者発表や記者会見の祭には、ほとんど全てを社内スタッフで準備・対応していました。かつてはほとんどの企業でそうしていたでしょう。しかし、最近は謝罪会見を除くと案内はPR会社から届くのが主流です。
大手企業からの案内だと、PR会社もほぼ大手の数社から届きます。外資系のグローバル企業だと、本社がある国のPR会社の日本法人やグローバルなPR会社も多く代行しています。
PR会社が違うと案内方法や出席フォロー、当日の受け付けから会の進行までそれぞれで違います。時間に余裕が有る時には、受け付け準備の様子を見るために受け付け開始よりも前に出かけることもあります。準備の時にどんな会話が交わされているかをチェックするだけでも、なかなか良い勉強になるからです。
当日の受け付けと配付される資料で、そのPR会社のレベル(と進行がスムーズに進むかどうか)はだいたいわかります。
メディアの先にいる読者や視聴者に、伝えたいことをきちんと伝えるためにも、発表会のスムーズな仕切りと記者の満足度は重要です。
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