2023年3月30日木曜日

riskdesignのコラムも

主に企業経営者やリスク対応担当者を対象に、“リスクをデザインする”ノウハウを提供するサイトriskdesignのコラムを執筆しています。

 テーマがこのブログと重なるため、「視点」の更新は暫くお休みさせていただいています。 

riskdesignのコラムで引き続きよろしくお願いいたします。

2021年6月2日水曜日

長崎県の「県外パブリシティサポート業務(福岡圏)」1年を振り返る

 昨年、長崎県の「県外パブリシティサポート業務委託(福岡圏)」一般競争入札(技術提案書と入札金額による総合評価により決定)に参加し無事に落札。この5月(契約期間は令和2年8月~令和3年3月。令和3年度は4月公示、5月開札の一般競争入札で決まるため、5月まで随意契約で延長)で令和2年度のサポート業務は一区切りを付けました。

入札の仕様書に書かれている委託業務の目的は、以下のように記してあります。

長崎県の観光や物産、歴史・文化の魅力、UIターン促進、関係人口の創出をはじめとする県政の先進的な取組などの情報を県外に発信するため、福岡圏のマスメディアの記事紙面やテレビ番組などに取り上げられるよう、情報の提供やプレスツアーの実施など、県がパブリシティ活動を行うにあたり、そのサポート業務を委託する。

福岡圏のメディア・記者に対して、プレスリリースの作成・配信やニュースメールの配信などと並行して、スタッフが個々のメディアのプロデューサーやディレクター、編集者や記者などに番組や編集企画にあった話題や素材の提供、場合によっては企画の提案も行ってきました。
残念ながら、コロナ禍の中にあって帆船まつりやランタンフェスティバル等ほとんどのイベントは中止となり、プレスツアーなども実施できないなかでの活動でした。

それでも、スタッフの頑張りの甲斐あって、テレビ始め多くのメディアで長崎県をご紹介いただきました。昨年8月から今年5月の10カ月間で活動の成果としての露出を広告費に換算すると、約1億5千万円超に上ります。厳しい環境の中にあってもある程度ご納得頂けるお手伝いができたのではないかと思います。

さて、令和3年度も一般競争入札が実施されました。先日結果が公表され、弊社が無事落札することができました。
本年度も長崎県の広報パートナーとして県外パブリシティサポート業務に当たらせていただきますので、メディア・報道関係のみなさま引き続きよろしくお願いいたします。


2021年4月1日木曜日

福岡市美術館の広報サポート業務卒業

昨日、3月31日をもって契約(PFI方式で、ブライト・ウェイはリニューアル開業に向けての企画立案・ブランディング・開業サポート業務と開館後2年間の広報サポート業務)満了、それに伴い福岡市美術館の全ての業務から離れました。

リニュウアル工事完了、引き渡し直後の美術館建物

福岡市美術館リニューアル事業の入札コンペに一緒に参加しないかと誘っていただいたのが2015年春。大林組を代表企業とするグループのブランディング・広報戦略を担当する一員として選考会に参加することとなり、連日の議論、提案書の作成、プレゼンを経て10月30日に決定の連絡。
それから5年半、グループのキックオフからほぼ6年間福岡市美術館と関わってきました。
長いようであっという間の6年。

2015年春に小学校に入学した子ならば、この3月で卒業し、4月からは中学生です。

昨日、美術館の閉館時刻の午後5時30分、媒体社やメディアのみなさんへ4月1日から担当窓口が変わる旨のメールを最後に配信し、福岡市美術館広報パートナーから卒業いたしました。
まだ最終の報告書の作成・提出など残ってはいますが、本日午前中で各種アカウントの削除を行い一区切りです。 
 
この6年間、福岡でのリアルな場がある仕事はほぼ福岡市美術館でしたので、今日からは全くのフリーアドレス。このコロナ禍でリモートワークが進み、東京のクライアントさんとも1年以上リアルで顔を会わすことなく順調に仕事は進んでいます。昨夜から今朝にかけては、ECサイトの消費税総額表示への移行最終確認などでバタついていましたが、それも電話とメールで完結し一段落。
そういえば、2019年にベルギーへ1週間取材で出かけたときにも、時差(現地で取材中は日本は夜)もあり特に支障なく仕事は進みました。 昨年の手術入院の時も、病室にポケットWifiとPCを持ち込んで普通に仕事してました。もう、オフィスに縛られる時代ではなくなったのだと痛感します。
 
次の入学先(福岡でのリアルな現場仕事)が決まるまで少し都会を離れ、好きな渓流釣り(flyfishing)を楽しみながらワーケーションを実践してみようかなどとも考えています。長崎県広報パートナー(福岡圏担当)としての仕事は継続していますが、現場は頼れるスタッフがしっかりやってくれています。ビデオ会議の時だけはPCの前に戻らないとならないですが、メールや電話だけなら川にいても対応できますからね。
 
私たち(株)ブライト・ウェイは福岡市美術館の仕事から離れましたが、引き続き福岡市美術館にご注目、足をお運びいただければと思います。 
 

2021年2月1日月曜日

フードデリバリーを悪者にするのはお門違い。

ここ暫く、ニュースも世間の話題も新型コロナ一色。医療の専門家ではないので、ここでコロナについてあれこれと書くのもどうかと思い、暫く更新がストップしていました。

今朝テレビを見ていると、フードデリバリーの自転車やバイクに対して、嫌がらせやあおり運転をするドライバーがいると取り上げていました。被害に遭ったデリバリースタッフがいる一方で、逆走、信号無視などのルール違反や無謀運転をするデリバリーの自転車映像を流しながら、フードデリバリーの配達員のマナーの悪さも指摘していました。

https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEipFfOIirH73Yn35TWVlJ5OwIUyP-LDRQct-GWV1FBuznF_DmvIMJkq5bNPfRaS7Ru0tbz_5bt1xwUEZR8nbwaEIPnPks3qbQMLCQ-sM514ai-_SvJkQXHfwsEN3brvEURCGRCVh-hauasd/s800/delivery_jitensya.png 

しかし、 この取り上げ方はちょっと的外れだと思いましたので、久しぶりにこのブログを更新することにしました。

目立つから標的にされている

実際に車を運転していて怖いのは、フードデリバリーよりも高齢でふらつく自転車や子どもを乗せて猛スピードで車道を走る電動アシスト付きの子ども乗せ自転車だったり、平気で逆走してくる高齢者や女性の自転車だったりです。福岡では歩いていても、普通の自転車に危ない思いをすることは日常茶飯事です。デリバリーの自転車はむしろ体力のある男性(中には女性もいますが)がしっかり漕いでいるし、看板を背負っているという意識もあるのか、私はそんなに無茶な運転を見かけることはありません。

自動車同様に、オートバイや自転車に乗る人のうちある一定数はルール無視、マナー違反などの粗暴運転をする人や、運転スキルが低い人はいます。そもそも自転車には免許は必要ありませんし、中高年齢者は自転車の運転マナー教習など受けていません。運転免許を持っていなければ、道路交通法もほとんど知りません。しかし、違反すれば罰則もあれば罰金、懲役だって科せられるのです。

フードデリバリーの仕事をしている人がルール・マナー違反をすると、目立つカバンを背負ったりユニフォームを着たりしているので特定されてしまっているにすぎません。フードデリバリーの配達員だから悪いのではなく、交通ルール無視やマナー違反をする人間が悪いのであり、その人間を特定できるようにすれば良いのです。
(そもそもそんな人間を雇わなければ良いということもありますが、事前に見定めるのは困難です)

放送ではバッグのロゴをガムテープで隠している配達員にインタビューしていました。彼は「ロゴを見て嫌がらせを受けることがあるから」というようなことを答えていたと思いますが、ロゴを隠してもその容姿からデリバリースタッフであることは一目瞭然です。しかし、デリバリーが悪いのではないはずです。

運転者を特定できるようにすれば

問題にすべきは、「デリバリー」よりも運転者は「誰」か。

シェアデリバリーサービスも、これからは配送のクオリティが求められるようになるでしょう。自社で料理を作るわけではなく、届けるだけのサービスですから、求められるクオリティは配達スタッフにかかっています。配達スタッフ一人一人の配送クオリティを評価できなければなりません。スマホで管理するだけでなく、第三者の目も活用すべきです。

他の業種でも、従業員の不正やミス・トラブルを無くすために様々な工夫を凝らしますが、そもそもその原因となる要素を排除することが一番の対策です。スーパーのレジであれば打ち間違いを無くすためにバーコード読み込みにする、お金の受け渡しでミスがないよう自動支払機で払う、人が介在しないセルフレジにするなどと進化してきました。コンビニでは防犯カメラが従業員の不正抑止にもなっています。

デリバリーでも今はドライブレコーダーやスマホ、防犯カメラなどいろんな所で記録されています。自動車やオートバイであればナンバーで特定できますが、自転車にはナンバープレートがないので特定できません。しかし、特定できるようにする方法は簡単です。デリバリーの運営会社がその気になれば、配達員を特定できるナンバープレートのような、シリアルナンバーを付ければ良いのです。

最初から大きくシリアルナンバーが印刷されたバッグを渡せば隠しようがありません。問題が報告されれば、動画ですぐに特定されてしまいます。問題に対してどのような処分を課すかも十分認知されていれば、自然とルール・マナー違反は犯さなくなるはずです。

2020年、福岡県での自転車事故は

コロナ禍で、食べ物だけでなく様々なデリバリーを利用する機会が増えています。既に社会インフラとも言えるデリバリーサービスです。そのうちにロボットが配達する時代がやってくるのかもしれませんが、それまでの過渡期には一歩一歩進化するしかありません。

福岡県令和2年12月自転車関連交通事故発生状況

これ(上記リンク)を見れば、問題にすべき点がそもそも違うこともわかります。昨年、自転車事故で9人も亡くなっています。65歳以上が関わる事故は7件に1件以上です。

特定の集団を責めるのではなく、自転車を運転する全ての人に道路交通法や自転車走行上のルールとマナー、罰則などを認知させ、安全運転を徹底することがまずは大事ではないでしょうか。

2020年10月25日日曜日

絶対に言ってはいけない、「下請け・外注のやったこと」

私は東京と福岡、2拠点を毎週行き来して仕事をしているので、車をそれぞれで所有しています。 東京の車は、購入してかれこれ17年になるのに、走行距離は僅か2万5千km足らず。東京では車で動くよりも鉄道で動いた方が早くて時間に正確なので、取材で遠出するときか、荷物を運ぶときくらいしか出番が無いからです。取材で出かけるときには、初めての土地、しかも住宅地の個人宅を訪ねることも多く、カーナビは必需品です。

ところが、車同様カーナビも古く15年ほど前に付けたもので、地図情報も随分前に更新できなくなっています。そのため、東京オリンピックに向けて再開発や新しい道路がどんどんできて景色が変わる今となっては、古地図を見ながら走っているような状態でした。

外出自粛を機にカーナビを買い換え

このコロナ禍で公共交通機関を使うことを控えるようになり、加えて対面の打ち合わせも激減、たまに出かける先もオフィス街ではなくなりました。そのため車で出かける回数が増えた分だけカーナビの地図の古さが混乱の元になるケースも出てきました(ららぽーと豊洲はまだIHIの造船所!)。そのたびに、スマホの地図で確認しなければなりません。さすがにそろそろ替え時かと、カーナビを新しくするために大手カー用品店に出かけました。

取り付ける機種を選んでいざ交換、と思ったらしかし当日の交換はできないというのです。コロナ禍で自家用車の利用が増え、同じようにカーナビを付けたりタイヤを交換したりとメカニックのスケジュールが先まで詰まっているとのこと。しかたなく後日取り付け日の予約をして一旦帰宅しました。

予約した日時に再び出かけ、いざ交換という段になり車を見たメカニックは「これは!」と声を上げました。付いていたのはモニターとは別に本体を助手席の下に設置してGPSの電波を受信するアンテナをフロントガラスに貼り付けるというタイプ。取り外すのが大変で作業に1時間ほどかかり、取り外し工賃も1万円(税別)かかると言います。その工賃だけで安いカーナビが買えてしまう金額ですが、ここまで来たらもう元には戻れません。いずれは替えなければならないものなのでそのまま作業してもらいました。

ETCが壊れた?

それからもコロナ自粛で高速に乗るような機会もないままに過ごしていましたが、カードの更新でETCカードを差し替えました。その時、本来は点灯しているはずの本体のランプが消えているのに気付きました。7月に横浜に出かけた際、首都高に乗ったときは問題ありませんでした。あれ?故障か?とETCから伸びているコードをたどると、グローブボックスの裏でスッパリと切れています。本体の故障ではなくこれが原因のようです。

赤囲みが繋いだ部分

普段から車の面倒を診ていただいている整備工場で診てもらうと、やはりこのコードの切断が原因。繋いでもらいエンジンキーを回すと、緑のランプが点いて「カードを認証しました」と音声アナウンスが。これでETCも復活。気付かないまま高速に乗ろうとしていたら大変なことになっていました。

カーナビを取り外すときに

しかし、どうしてコードが切れているの?助手席のグローブボックスの裏で見えないところにあるコード。触ることもありませんし、わざわざ誰かがそこに手を入れることもありません。2段式の立体駐車場の下段(地下)にあるのでいたずらに遭うことも考えられません。唯一切断できる可能性は、カーナビを取りはずしたときです。早速カーナビを取り付けた販売店に電話をし、確認して折り返しをお願いしました。

作業日も判っていますし、古いカーナビを取り外すという作業だったので、作業者が特定でき直ぐに電話がかかってきました。作業ミスを認めたは良いのですが、「外注の作業員がやったことなので」という言い方をします。これは言ってはいけない言葉です。

「私は御社の客であり、外注会社の客ではありません。作業をした人が下請けであろうが外注であろうがそんなことは関係ないことです。御社に責任がなくなるわけでは無いですよ。それは言ってはいけないことでしょう!」と思わず叱責してしまいました。

外注もアルバイトも

今はどんなビジネスでもアウトソースや派遣、外注は当たり前です。小売店や飲食店では、パートやアルバイトのミスでトラブルになることがありますが、パートだから、アルバイトだからという言い訳はできません。

これまでも大手企業の謝罪会見で「下請けがやったこと」、「外注業者に騙された」などと発言をして更に状況を悪化させた例は多くあります。顧客にとっては社員も派遣もアルバイトもありません。経営トップだけでなく、顧客と直接向き合う現場でも同様の意識が必要です。

※ETCのコード接続作業費についてはカー用品店から整備工場へ連絡を取り、請求をカー用品店にということになりました。