2018年6月20日水曜日

加計理事長の会見は、日大アメフト部、レスリング栄氏の謝罪会見をお手本に?



6月19日に突然加計学園の加計理事長が緊急の記者会見を開きました。
(貼り付けた動画はANNnewsチャンネルのノーカット動画の分割された最初の部分です)

報道によると、 会見を開くと連絡があったのは当日の朝、2時間後に開催するというもの。最近どこかで聞いたような。そうです、日本大学アメフト部内田前監督の緊急会見も連絡は僅か1時間前でした。しかも、会見会場は東京や大手マスメディアの拠点から離れた岡山の学園本部。2時間では東京の政治部記者や週刊誌の記者は間に合うはずがありません。
更に、会見の取材を認めたのは地元岡山の記者クラブ(どの記者クラブなのでしょう?県政記者クラブ?商工会議所の経済記者クラブ?岡山の事情にうといので分かりません)の会員のみに限定しての事だと言います。これでは、仮に開催時刻に駆けつけることができても、会見場に入ることもできません。

これもどこかで聞いたような話です。
わずか5日前の栄氏の駒沢体育館での会見。「事前(1週間前)に登録していない記者は入場できない」と同じです。加えて、会見時間は25分と最初に決められていました。これまたお尻を決めていた栄氏の会見と同じです。

大阪では死傷者が出る大きな地震が発生した直後、記者の目も生活者の関心も地震に向いている最中。他に大きなニュースが続いている時に、記者も来られない会見をあえて開き、「説明をした」という既成事実を作って逃げようとする魂胆がありありです。これも栄氏の会見と重なってしまいます。

こんな、批判ばかりの過去の会見の悪い所をそのまままねた会見が評価されるはずがありません。これを見た視聴者には「絶対嘘をついている」という印象しか残っていないはずです。そんなことは当然分かっていながらこの会見を開いたのですから、自ら「嘘をついています」と言っているようなものです。
しかし、加計理事長としては、非を認めれば獣医学部の認可取り消しや、文科省から学校法人に対するペナルティも有るかもしれないので絶対に認める訳にはいかないのです。この際、安倍総理との友情もどうでも良いでしょう。学園を守ることが第一です。

だからこそ、視聴者に評価される立派な会見ではなく、批判されても逃げ切るために、日大や栄氏の批判だらけの会見を手本にして、この会見を組んだのが透けて見えてしまいます。