2017年2月27日月曜日

プレミアムフライデーは個人経営店を置き去りに!?「早く出ると良い事がある」を創り出すことがカギなのに…

2月24日に鳴りもの入りでスタートした「プレミアムフライデー」。
経済産業省が旗振りをして、月末の金曜日は午後3時に仕事を終えて会社を出ようという働きかけですが、話題にはなったものの現状では空回りの感は否めません。

そもそも働き方改革の取り組みであれば、厚生労働省が旗振り役のはずですが、これは経産省主導です。働き方改革よりも経済・産業振興、新たな需要を創り出すことが主目的です。15時に退社する→早く仕事を終えた人が街(あるいは旅行)に出て、新たな消費をする-ということに期待しています。そして、これが定着すれば仕事の効率も上がって長時間労働の改善に繋がると……そういえば、水曜日に「ノー残業デー」を設定している企業も多いはずなのですが。

プレミアムフライデーは消費イベント


プレミアムフライデーは、バレンタインデーやハロウィン、クリスマスと同じように、消費を促すイベントとして定着させたいはずです。 当然、目先の利く企業や商店・飲食店などはこの注目されるタイミングにいろいろと考えています。事前にニュースリリースを流し、取材を取り付けてテレビ始めマスコミで取り上げられることに成功した所もあります。
プレミアムフライデーの取り組みはネットのサービスではなく、具体的に人が移動し、物販や飲食・サービスをその場で対面で受けるところに価値があります。経営者のアイデアと行動力が問われます。プレミアムフライデーは、「早く帰らなければならない」、「早く会社を出られる」ではなく、「早く出ると良い事がある」が定着して共通認識になれば、自然と盛り上がるのではないでしょうか。これから、プレミアムフライデーの15時~18時限定で、お得なサービスやプランがたくさん用意され、事前に十分な告知が行き渡れば、そこを目指して行動の変化が起こるでしょう。


クリスマスイブは残業しない・させないが暗黙のルールのようになっているのと同様に、プレミアムフライデーも3時に帰る・帰させるのが世の中の共通認識になれば成功です。

個人経営のお店が忘れ去られている?


ロゴマーク使用申請ページ(2月27日現在)
プレミアムフライデーのロゴマーク使用申請ページには、「プレミアムフライデーは、国や地方自治体、民間企業やNPO、そして一人一人の生活者が、一緒に作っていくプロジェクトです」とあります。しかし、ここに個人経営のお店が入っていません。
ロゴマークの使用に関しては、「無断で使用することはできない」とあります。それなのに、プレミアムフライデーのサイトでロゴマークの使用許諾を受けようとすると、申請フォームでは最初に「企業・団体・自治体等の種別」をえらぶようになっており、 の4つからしか選べません。個人の飲食店や商店、教室であっても賛同すれば参加できても良さそうなのですが申請者の種別に個人事業主や個人商店がありません。飲食店の多くは個人経営です。機動的にいろんなアイデアを出して盛り上げるのは個人経営のお店です。
大企業だけでなく、個人経営のお店にも目を向けて欲しいものです。

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