2016年2月8日月曜日

SMAPの騒動を普通の生活者はどう見たのか?身近な人にアンケートを採ってみました

新年早々に日本中を騒がせたSMAPの解散騒動。メンバーが、SMAP×SMAPの生放送で謝罪をしたことで一応の区切りとなりました。
この一連の騒動は、スポーツ紙から始まり、週刊誌やテレビのニュースでまで取り上げるTOPニュースとなり、ネットも含めて連日様々な報道・評論・分析がされています。
朝日新聞では、「SMAPがいる時代とは 林真理子さんら読み解く」を掲載。3人の方がそれぞれの立場で分析しています。そして今回の謝罪の結果、「キムタクが「悪者」になりつつある ファンが「SMAPを名乗るな」「応援しない」と厳しく批判」という報道もあります。
そこで、一般の人達はどのように受け止めていたのか簡単なアンケートを作成し、Facebookで呼びかけ、回答していただきました。

 私のFacebook繋がりでの呼びかけなので、年齢は50代が中心。20代前半は、娘の友人のようです。男女比は若干女性が多い(54%)ものの、ほぼ半々。
回答者は特別にSMAPのファンと言うわけではないものの、嫌いだという人はごく僅か。さすが、国民的アイドルだけあります。回答者74人のうち、3/4の人が、今回の騒動に感心を持っていました。

謝罪はやるべきでなかった?


SMAP×SMAPでの生謝罪については半数以上の人が「やるべきではなかった」と回答しています。
そして、多くの人が同時にコメントを寄せていただいています。SMAPが誰に対して、何のために謝罪したのか?ほとんどの人が違和感を感じています。

アンケートのコメントここちらにまとめました 。

中には、「フジテレビが嫌いになった。めざましテレビはもう見ない」(40代女性)という声もありました。普通、これだけ注目を集めるイベントを「1社独占生中継」する際には、莫大な放映料が動きます。ジャニーズ事務所がフジテレビに「独占放映権」を高値で売ったと考える人も少なからずいるでしょう。
今回の謝罪放送は、誰が見ても「やらされた」「言わされた」という感じがしましたし、フジテレビ他マスメディアもそれに荷担したように受け止められています。先行したスポーツ紙の報道に対しての対応ならば、事務所が会見を行い説明するべきでした。SMAPはせいぜい、事務所内で解決した後にそれぞれの口から「報道されているようなことは無いから、安心してね」くらいのことを言えば十分だったはずです。

結果として、木村拓哉さんはイメージを随分と下げてしまったようです。 当初は分裂・解散を回避した立役者のような報道が主でしたが、あの謝罪放送から伝わってきた構図は違っていました。このアンケートで各メンバーの報道前後のイメージを尋ねてみましたが、唯一木村さんだけがイメージが大きく変化(しかも悪い方へ)していました。そして、放送で「今回ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて…」という発言がひっかかったのか、草薙さんのイメージも若干下がっています。深層心理分析はどうなのかはともかくとしてコメント全文はこちら↓の記事に出ています。

SMAP解散の謝罪コメント全文掲載! メンバー全員の深層心理を分析

企業としてのジャニーズ事務所は株を下げた


今回、この騒動でSMAP、ジャニーズ事務所、マスメディアそれぞれのイメージがどのように変わったかも尋ねてみました。
SMAPについては多少マイナスはあったものの、自分達の本意ではない会見であったと受けとめられているので、少し悪くなった程度でした。しかし、特にジャニーズ事務所に対しては厳しい見方です。





それでは、ジャニーズ事務所の対応の何処が適切ではなかったのでしょうか?
これには2つの視点で見なければなりません。芸能事務所としての対応と一企業としての対応です。
芸能界は特別な業界です。そこで生き延びるための常識・マナー・掟、暗黙のルールといったものがあるでしょう。その業界内での戦いは当然ある訳ですし、戦いに負けるわけにはいきません。SMAPが独立すると言い出したのか、出て行けといったのかはわかりませんが、芸能事務所として生き残るためにもタレントさんとの駆け引きはあるでしょう。それは事務所内、当事者間で行われていることで、それ自体が悪いわけではありません。条件面などの交渉ごとはあって当たり前です。
今回問題になったのは、ジャニーズ事務所を一つの企業体としてみたときに、ファンという重要なステークホルダーへの配慮が全くと言っていいほどなかったことです。考えてみると、所属タレントさんが広報素材ですから、企業としての広報を担当する部署・担当も機能も無く、客観的に事務所を見ることができる人もいないのでしょう。


この一件を、ジャニーズタレントの共通問題と考えるのであれば、ファン全員で共有し一斉ボイコットを呼びかけてみると芸能界も変わるのかもしれません。しかし、ファンはタレントさんと1対1の関係を求めているので無理でしょう。今後も、タレントさんと所属事務所との間での独立をめぐる騒動は、変わらず続くのでしょう。

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