2016年2月12日金曜日

宮崎議員は謝罪記者会見で辞職を表明し、育児に専念できる環境ができた

昨年末、育休取得の意向を示し、国会議員の育休の是非という問題提起をした宮崎謙介衆院議員。ファザーリングジャパンでは緊急フォーラムを開催するなど、男性の育休取得に向けた気運が高まるかとも思われました。しかし、宮崎議員の妻である金子議員が第一子を間もなく出産しようとしているその時に、グラビアタレントと不倫をしていたと、週刊文春が報道。

そして今日(2月12日)10時45分から謝罪会見を実施しました。
残念ながら、全てを見ることはできませんでした(特に冒頭を見逃したのが痛い)が、会見の様子を見た感想を以下記します。

1,記者会見のタイミングとしてはギリギリ

 発覚したのが8日、週刊文春の発売が9日。その後、文春のデジタル版では取材時の動画が公開され、テレビにもその動画が流れています。本来なら10日に記者会見するべきだったでしょうが、自民党や身内への事情説明・謝罪などに追われていて、どうして良いかも整理がつかいまま時間が過ぎたということでしょう。
しかし、昨日11日は避けて正解でした。
祝日は、経済活動がほとんど無く、他に目だったニュースはありません。一方で祝日でもニュース番組は通常通りで放送枠を取ってあります。他に大したニュースが無いときに記者会見を開くと、謝罪会見に関してのニュースが必要以上に時間を取られてしまいます。
明日では遅すぎ、今日の午前中は、ギリギリのタイミングでした。
この会見場所・会場の設定は自民党でやったのでしょうか。この部分については慣れているなという 感じです。

2,記者会見に臨む姿勢は×

 記者会見を開くと聞いて、一番に思ったのはどんないでたちで登場するか?でした。
昔から悪い事をしたと思ったら、丸ボウズにして謝意を表したりします。ボウズまではないにしても、スッキリ刈り上げた頭で登場するかと思いきや、そうではありませんでした。多少短くしてはいたようですが、印象は変わりません。
男性ですから普通にダークスーツで良いのですが、ネクタイは薄い水色のレジメンタル。
全体的な印象としては、やはり「チャライ」印象はぬぐえません。

先日のSMAPの謝罪では、全員が黒のスーツに黒のネクタイ(唯一、ジャニーズ事務所に謝罪する必要の無い木村拓哉さんのネクタイはグレー) で、葬式みたいだと揶揄されるほどだったのとは対照的です。

3,謝意が伝わらない話し方と会見内容

 印象的だったのが、記者会見全体を通してのうつろな目線でした。
会見冒頭では、ボードのメモを見ながらの謝罪でした。事前に自分なりの整理をしてきたのでしょうが、印象は良くありません。明日にはスポーツ紙などにそのボードの写真が掲載されるに違いありません。
会見内容については、相手の女性のせいにもせず謝罪と共に議員辞職を表明したことで、自らの説明責任と処分を明確にしたようには見えます。しかし、政治家としての再起を考えているようなコメントもありました。今はそのような事を言うべきタイミングではありません
嘘はつかず、正直には答えていたようです(他にも不倫をうかがわせる発言まで)が、なぜだか心から謝罪しているように受け取れない、心が伝わらない会見でした。

本来なら、議員辞職という一番重い決断をしての会見ですから、少しは擁護する気にもなれるかと思いながら見たのですが、そんな気になれませんでした。宮崎議員のこれまでの生き様が透けて見え、これから変われるようには思えないからでしょう。

図らずも、金子議員は育児を宮崎氏に任せ、国会に復帰できることになります。宮崎氏は育休取得に関しては、宣言通りに実行できたという、皮肉な結果となりました。


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