2015年11月22日日曜日

マクドナルドはネット通販ではないのに

という記事が出ていました。

不採算店をどんどん閉めていくようです。

少し前の事ですが、日本マクドナルドから小さな郵便が届きました。表にはマクドナルドの「M」のロゴマークの横に「?」。開くと、今度はロゴの横に「!」があり、虫眼鏡の形をした黄色い同封物。「!」の上には、今年7月に日本マクドナルドが実施した食材に関する認知度調査の結果をもとに、メニューサイトのデザインをリニューアルし、主要原材料原産国や最終加工国、栄養やアレルギーの情報をより見やすく分かりやすくすると記されていました。そして、各商品パッケージのデザインをリニューアルし、その情報にアクセスできるQRコードを大きく目立たせることにしたということです。

その見本が、この案内から見られますよ、と。虫眼鏡のレンズ面となる所には透明のフィルムが貼ってあり、そこにQRコードが記されています。スマートフォンでそのQRコードを読み込むと、「メニュー情報のウェブサイトと商品パッケージのデザインをリニューアル」というページが立ち上がります。届いた印刷物の詳細を紹介したページです。そこから、「新しくなったメニューへ」のボタンを押すと、新しいメニューページが開きました。

現在は、PCもスマホもホームページが新しくなって、商品ごとに原産国情報アレルギー情報栄養情報が細かく解説されています。また、バンズやパテなど最終加工・製造地が国内の材料については、「おいしさができるまで」というページが用意され、加工工場の写真動画などに加え、生産者や工場の責任者などが「顔出し」で紹介されています。商品の信頼を取り戻すために、徹底的に生産現場の改善を進め、情報開示をしていこうという姿勢なのでしょう。見方を変えると、楽天に出店する個人商店並みに、細かな情報と取組姿勢を伝えようという本気度も伝わってきます。
しかし、残念なことにこれだけまじめに取り組んでいるのに、伝えたい対象にそれが届いているとは思えません。学生やサラリーマンなどは、「早い」「安い」「美味しい」ことが第一。アレルギーがあるような人でない限りは、わざわざサイトを開いてチェックするようなこともないでしょう。 

今回のリニューアルで、一番見て欲しいのは、小さな子を持つファミリーや、健康志向の女性なのではないでしょうか。
サイト内で完結するネット通販であれば、購入前にさまざまな情報をチェックしますが、マクドナルドのように店頭で商品購入するお客さまは、わざわざサイトをチェックすることはほとんどありません。せいぜい、スマホで近くのお店を探すくらいでしょう。折角充実させたサイトのことも、そこに詰め込んだ魅力的な情報も知ることがありません。商品パッケージに大きく記したとしても、それは購入してからのことです。今は、店頭に足を運ぶ人が減っているのですから、順番が逆です。

サイトを見て貰えるような情報提供、プロモーションも必要ではないでしょうか。商品ラインナップや価格の見直しだけでは、マクドナルドから足が遠のいている人を呼び戻すことはできません。